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AUG,2017
AUG,2017

【うたってみた入門】個人のボーカルレコーディングに最適な場所とは?【前編】

# 音楽ネタ

投稿者 :高橋一磨

自分の歌をもっと多くの人に聴いてほしい!

パソコンと最低限の録音機材さえあれば、誰でもボーカリストになれる時代がやってきました。動画共有サイトには「うたってみた」という自身の声とカラオケ音源をミックスした動画が毎日のように投稿されており、その動画がきっかけでメジャーデビューを果たした人も数多く存在します。

さて、今回のテーマは「ボーカルレコーディング」。自身の歌を自宅あるいはスタジオで録音する方法を前編・後編の二本立てでお送りします。宅録でオリジナルソングを作りたい方、「うたってみた動画」を作ってみたい方は必見ですよ!

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まずは「レコーディング環境」を考える

レコーディング 場所

現代の音楽制作現場では、パソコンやソフトウェアを用いたデジタルレコーディングが主流となっています。これはプロのみならずアマチュアも同様で、パソコンと市販の音楽機材・ソフトウェアさえ用意すれば、個人でも本格的なレコーディングをすることが可能です。

▲ボーカルレコーディングの参考動画

とはいえ、「どのような機材を購入する必要があるのか」、「そもそもどんな場所がレコーディングに最適なのか」が分からない初心者の方が大半のはず。まずは「環境」に焦点を絞り、ボーカルレコーディングに最適な場所について一緒に見ていきましょう。

レコーディングに最適な「部屋の条件」

レコーディング 条件

さっそくですが、まずはプロレベルの話から。プロのレコーディング現場で使用される「レコーディングルーム(レコーディング専用の部屋)」には、徹底した「防音対策」と「吸音対策」が施されています。それぞれの役割は以下の通り。

・防音対策→室内の音漏れを防ぎ、同時に外部からの“ノイズ”も防ぐ
・吸音対策→声の反響を吸収させることで“デッド(音が響かない)”な音質のボーカルが録れる

結論からいって、上記の対策がしっかりしている部屋がレコーディングに最も適している場所だといえます。しかし、一般的なマンションや一軒家で、この条件をクリアしている家に住んでいる方は少ないはず。部屋の一室をレコーディングブースに改造したり、「簡易防音室」を導入しない限り、プロと同等の環境を手に入れるのは難しいでしょう。

といっても、上記はプロレベルの話。音漏れによる近所迷惑にさえ注意すれば、クオリティの高いボーカルサウンドを個人で録ることは十分可能です。防音・吸音対策が施されていない住宅でボーカルレコーディングする際は、以下の点を意識してみましょう。

・ドアや窓を全て閉め切って密室にする
・声の反響が少ない部屋で録音をする
・空調機器はできるだけ止める

それでは、各ポイントについて詳しく解説。これらは一般的な住宅でレコーディングをする場合を想定しています。

ドアや窓を全て閉め切って密室にする

レコーディング 自宅

音漏れを防ぐためにもドアや窓は全て閉め切りましょう。自身で試してみるとわかりますが、思いっきり声を張って歌うと、想像以上の音量に。家族や近所からのクレーム対策にも部屋は必ず密室にし、静寂な環境でレコーディングに挑戦です。

また、密室にすると部屋の外から入ってくる“外部ノイズ”をある程度防ぐことができます。ここでいうノイズとは、「雨」や「車が走っている音」、「人の声」などを指し、声とは別にそのノイズさえマイクが拾ってしまうのです。そういった外部ノイズは専用のソフトウェアを使っても除去することができないため、レコーディング段階で絶対に入れないよう心がけてください。

声の反響が少ない部屋でレコーディングをする

レコーディング 簡易

声の“反響”はレコーディングの天敵。いかに反響音を含まない「デッドな音」で録れるかが、自宅レコーディングを成功させる上で重要なポイントです。

例えば、学校の体育館のような広い空間で“パンッ!”と手を叩くと、音が全体に響き渡るかと思います。それこそが反響音であり、もしそこでレコーディングするとなれば、マイクが声と反響音を同時に拾ってしまう訳です。結果、“風呂場で歌っている音をそのまま録音したような”、ぼやけたサウンドになってしまいます。

それを防ぐためにも、できるだけ音が反響しない空間でレコーディングするのがベスト。吸音材を使わず、一般的な住宅で反響音を排除するのは難しいので、「できるだけ狭い部屋」や「和室(障子などの紙に吸音効果があるため)」で録音するのが良いでしょう。逆に、リビングなどの広い空間でレコーディングするのは避けたいところです。

空調機器は出来るだけ止める

レコーディング 家

室内にエアコンや扇風機などの空調機器がある場合は止めましょう。日常生活ではあまり気になりませんが、空調機器の“ゴーッ”という駆動音さえマイクは拾ってしまいます。それは扇風機も同様で、風がマイクに当たると“ガサガサ”というノイズを拾うことに。とはいえ、夏場のレコーディングは熱中症の危険性もあるので、しっかりと部屋を冷やしてから録音を始めるようにしてください。

アパートや一軒家でも、上記のポイントさえ意識すれば本格的なボーカルレコーディングを楽しむことができるはず。繰り返しますが、家族や近所からのクレームには十分注意しましょう。どうしても自宅でレコーディングができないという方は、「練習スタジオ」で録音する手もあります。

予算があるなら「練習スタジオ」へ

レコーディング スタジオ

「クレームが恐くて自宅で録音できない」、「プロクオリティのボーカルを録りたい」という方にオススメなのが練習スタジオ。バンドマンが複数人で利用しているイメージがありますが、一人でも借りることができる上、利用料も安くなるところが多いです。

防音・吸音対策が施されているのはもちろんのこと、機材レンタルサービスを提供しているスタジオもあり、プロが現場で使用するマイクを使ってレコーディングすることも可能。費用はかさみますが、“良い音”で録りたいなら最も確実な方法であり、場所であるとも言えます。

必要最低限の費用で録りたいなら自宅で。やむを得ない事情があったり、プロクオリティを目指すならスタジオでレコーディングするのがベストです。

「カラオケボックス」は練習用として割り切る

レコーディング カラオケ

自宅でレコーディングは出来ず、かといって練習スタジオも予算的に厳しいという場合、「カラオケボックス」に足を運ぶ人が多いようです。結論から言って、カラオケでレコーディングをするのはあまりオススメできません。

一見すると密室で、防音対策も施されているように思えるカラオケボックスですが、外部ノイズの多さが気になります。隣りの部屋から聴こえてくる歌声をマイクが拾ってしまっては本末転倒。

レコーディングは静寂な“環境”で行うのが大前提ですから、その部屋は静かでも、周囲が騒音に包まれているなら結果として意味がありません。レコーディングは自宅で、練習はカラオケで、という具合に使い分けた方が良いでしょう。

以上、「個人のボーカルレコーディングに最適な場所」のお話でした。後編では、実際のレコーディング方法や、そのために揃えなければならない機材について解説していきます。

【うたってみた入門】個人のボーカルレコーディングに必要な機材とは?【後編】

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投稿者
ラーメンと牛丼ばかり食べてるライターと一眼エンジョイ勢。Twitter→@a_posh_man