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MAR,2019
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【初心者必見!】自分に合ったドラムスティックの選び方

編集スタッフ :グッドラック・ナギ

ドラムをプレイする上で欠かすことができないもののひとつがスティックです。直接手に持つギアですので、とくにこだわりをもって選びたいところです。
一見、ドラムスティックはどれも同じもののように思えるかもしれませんが、長さや太さ、重さ、そして材質によってプレイアビリティもサウンドも大きく異なります。だからこそ、ドラマーによって好みもはっきりと分かれます。

とはいっても、初心者の方の場合、どんな点をチェックすればいいのかわからないという方も多いでしょう。

そこで、今回は自分に合ったドラムスティックの選び方をご紹介していきましょう。

■自分に合った長さ・太さ・重さのスティックとは?

ドラムスティックを選ぶ上で特に重要となるのが、長さ・太さ・重さです。プレイアビリティに大きく関わるポイントですので、最初にチェックしておかなければなりません。
それでは、まずは自分に合った長さ・太さ・重さのスティックの選び方をご紹介していきましょう。

ドラムスティックの長さと太さは?

多くの有名メーカーのドラムスティックには規格があります。これによってある程度の太さと長さが決まります。

もっとも一般的なのが5Aという規格のもの。ドラムスティックのスタンダードで、長さは400mm前後、太さはグリップ部で14mm前後となっています。
手の大きさによって握りやすさは変わりますが、まずはこの5Aサイズのものを試してみて、それよりも太く長いもの、逆に細く短いもの、といった形で自分に合ったものを探してみましょう。

ただ、メーカーによって同じ5Aという規格であっても多少の違いがありますので、実際に握ってみてから選ぶことが大切です。

ドラムスティックの重さは

同じ規格のスティックであっても、材質によって重さは異なります。天然のウッドでできているものの場合、同じモデルであっても重さにばらつきがあるケースもありますので、やはり実際に握ってみて確認すべきでしょう。

もちろん、体格や筋力などによってベストな重さは異なってきます。

当然、スティックに重さがあればその分だけ音量は大きくなります。しかし、重すぎるとスティックワークが難しくなりますし、手首や腕などを痛めてしまう原因にもなります。
そこで、無理なく振ることのできる範囲で、できるだけ重いものを選ぶのがおすすめです。

ただ、スティックの向き不向きはある程度叩いてみなければ判断できないものです。なので、初心者の方は、いきなりまとめて購入するのではなく、1セットだけ購入して試してみることをおすすめします。

■チップだけでも音質や叩き心地は大きく変わる?

スティックの長さや重さなどをチェックしたら、次に押さえておきたいポイントがチップの形状です。

チップとはスティックの先端の部分で、直接ドラムヘッドやシンバルに触れる部分ですので、形状や材質によってサウンドはもちろんのこと、叩き心地、コントロールのしやすさも変わります。

チップにもさまざまな形状がありますが、代表的なものをピックアップしてそれぞれの特徴をご紹介しましょう。

・ティアドロップ

もっとも一般的なのがティアドロップです。その名の通り、水の滴のような形状をしています。ヘッドやシンバルに当てる角度を変えることで、さまざまな音色を出すことができます。
一方で、叩き方が安定しないと音色も安定しませんので、初心者の方には扱いにくく感じられることもあるでしょう。
とはいえ、スティックの角度による音色のコントロールはドラマーにとって欠かせない技術のひとつです。なので、ティアドロップ型のチップは初心者の方にもおすすめです。

・丸

角度によって音色がそれほど変わらない丸型のチップもまた定番です。粒立ちもよく、強弱のコントロールもつけやすいので、幅広いスタイルのドラマーに愛用されています。
ティアドロップと並んで定番ですので、選択肢も非常に豊富です。

・俵

できるだけ音量を稼ぎたいのであれば俵型がおすすめです。丸型と同様に、角度による音色の差も少なく、広い面積で強く叩くことができますので音量を稼ぎやすいのです。
ある程度の重さのあるスティックでチップが俵型のものであれば、さらに大きな音量を稼ぐことができるでしょう。

・三角

ティアドロップをよりシャープにしたものが三角タイプ。さらに繊細に音色のコントロールが可能です。
その分扱いが難しいという一面もありますが、うまく使いこなすことができれば、心強い武器になってくれることでしょう。

・チェックポイント:チップの材質による違いは?

一般的なドラムスティックのチップは、本体と同じウッド製のものが一般的です。それに対してチップ部分のみがナイロンとなっているものがあります。
ナイロンチップのものは一般的によりアタックがタイトで鮮明になるという特徴があり、ロック系のドラマーに好まれる傾向にあります。

ただ、シンバルの音色はチップの材質によって大きく変わりますので、実際に叩いてみて確認するようにしましょう。

■ドラムスティックの材質による違いは?

ドラムスティックは一見するとどれも同じように見えるかもしれませんが、材質にもさまざまなものがあります。

材質によって握り心地や重さ、サウンドの傾向は大きく変わります。そこで、代表的なスティックの材質とその特徴をご紹介しましょう。

・ヒッコリー

ドラムスティックの材質の中でも、もっとも一般的なものがヒッコリーです。適度な硬さ、重量がありますので、とてもコントロールしやすく、初心者の方にもおすすめです。
ポピュラーな材質だけあって、ほとんどのメーカーでラインナップされていますので、選択肢がとても豊富な点も魅力的です。

・オーク

重量があり、とても硬い材として知られているのがオークです。耐久性も非常に高いので、ハードヒットを好むドラマーにも人気です。

・メイプル

軽量で繊細な表現を得意とするのがメイプルです。プレイスタイルによってはやや重量不足に感じられるケースもありますが、軽量なスティックならではの取り回しやすさや、独特な響きのサウンドが魅力です。

・金属

アルミなどの金属素材のスティックもあります。こちらは非常に耐久性が高く、ほとんど割れたり裂けたりする心配はありません。しかし、かなりの重量がありますし、サウンドもクセがあります。そのため、初心者の方にはあまりおすすめできません。

■スティックはどんな状態になったら交換すべき?

ドラムスティックは使用している内に傷が付いたり、裂けてしまうこともあります。そして、最終的には折れてしまいます。
もちろん、折れてしまったスティックはもう使えませんが、どんな状態になったら交換すべきなのでしょう?

この点については、さまざまな意見がありますので、一概に決めつけることはできません。しかし、直接ドラムヘッドやシンバルなどに触れるチップ部分が変形したり、欠けてしまうと思うようにサウンドをコントロールできなくなってしまいます。そのため、叩いていて違和感を覚えたり、サウンドをうまくコントロールできなくなってしまったら交換のタイミングと考えていいでしょう。

ある程度自分に合ったスティックが見えてきたら、常にストックを用意しておくことでいつでも安心してドラムを叩くことができます。そのためにも、ここでご紹介したポイントをチェックしながら、本当にあなたに合ったドラムスティックを探してみてください。

自分に合ったスティックを手にすることができれば、それだけでドラマーとして一歩前進することができることでしょう。

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MUSIC LESSON LAB
編集スタッフ
音楽と猫とプロレスをこよなく愛する恐妻家系ライター。最近の悩みは抜け毛と優秀なレスラーの海外流出。特技は美味しい唐揚げ作り。今後の目標は極上のチャーシュー作り。座右の銘は「人生はギャグだ!フィクションだ!」by町田康。