EYSメソッド（EYS for Biginners）をレッスンに取り入れることは、とても充実感を得られるので気に入っています。ステージ上での演奏ライブなどに参加していただくと、生徒様のレッスンへのお取り組み姿勢が変化してくるので、私自身も嬉しくなってきます。ただ、緊張したり不安があったりすると思うので、安心してご出演いただけるようにレッスンにてご提案させていただきたいと思います。

アンサンブルすることはとても楽しいことです。ひとりで演奏していても、自分の音だけに耳を傾けるだけですが、複数名で演奏するとなると、たくさんの音を聴き分けてテンポを合わせていかないといけません。それがぴたりと合ったときになんともいえない満足感が得られるんです。EYSメソッド（ユビフェス／ユビトマ）などにご参加いただけるように、レッスンでアンサンブルをやるときのコツをお伝えします。

Jazzは自由に自分を表現しつつ演奏できるので、そのぶん楽しみもあり、難しさもあります。Jazzをやってみたいという生徒様には「オ－ルフリー」コ－スをご紹介し、お好きな楽器でレッスンを受けていただければと思います。楽器も変えられる、ジャンルも変えられる、自由度がとても高いコースなので、自分のやりたいことが全て叶えられる、というところが魅力ですよね。

上のレベルを目指したい生徒様には、やみくもに練習をやることはおすすめしません。それよりも、どうしたら音楽をもっと楽しめるか、楽器と前向きな付き合い方ができるか、というところをヒヤリングできればと思っています。そのうえで、EYSメソッド（音活コミット）をご紹介させていただきます。このメソッドを活用すれば、自分がどんなふうに音楽と触れ合っていくといいのか、方向性が定まると思います。

EYSでは、「歌祭り」やライブイベントが多く、初めて人前で歌う生徒様も少なくありません。そのライブに向けてのレッスンをするなかで成長することがとても多いという印象です。緊張した時にどうしたらいいのか？ということを前提にレッスンのなかで自身の体験をお伝えするようにしています。生のバンドで歌える機会もなかなかないことですので、良い経験として成功体験になってくれると思っています。

バンドは生演奏という形態です。いろいろな方向から音が聴こえてくることになるので、音取りがしっかりできるようなレッスンをしています。ボーカリストとして大切なのは、聴いてくれる人に刺さるような歌い方ができるかどうかだと思います。言葉を伝えるのがヴォーカルの役割です。ライブをするときには、ヴォーカルは曲と曲の間をつなぐ役割もあるので、人とのコミュケーション力も必要かもしれません。

Jazzをご希望なさる生徒様もいて、英語の歌詞でレッスンを。Jazzの歌詞には英語のものも多くありますが、英語が話せるからといって歌えるとは限らないです。歌に乗っかる音を作るのが大切。発声ができてないとどのジャンルでも上手く歌えないのではないかと思っています。そのためにレッスンではそこにも力を入れています。英語が話せなくても、音がわかって発音ができれば英語のJazzも歌えるのが面白いところです。

EYSでは、自由に講師を変えられるというシステムを上手く利用することは大切かもしれません。いろいろな講師のアイデアや指導方法を体験するのも幅を広げたり、自身が求めているものを理解する手がかりになるからです。私の所で上達したいと思われている生徒様には「耳」を養えるようなレッスンを行っています。音を聴き分けるコツをお伝えしています。

レッスンでは、簡単なコードをまずお伝えし、右手で弦をジャラーンと鳴らしてもらうところからスタートします。コードチェンジのコツをお伝えすることで3つのコード進行をマスターできるようにします。3回のレッスンで1曲が形になるように組み立てていて、これが成功体験へと導くモチベーションに。生徒さまの多くが社会人なので、自宅でも練習できるようにするのが講師の役割だと思います。

人と音を合わせることが単純に楽しいと思います。レッスンでは、生徒さまに演奏をしてもらって、私がドラムを叩いてリズムパートを担当しバンドの疑似体験をしています。また、私が打ち込みで作ったものを使うなど音源と合わせ、誰かと合わせる楽しさを感じてもらうように工夫しています。バンドは、チームとしてひとつのベクトルに向かうところが魅力ですね。

即興で演奏には、より周りの音を聴く力が必要になるかと思います。Jazzをやっている方たちは、音でコミュニケーションを取ることが得意なイメージがあるので、セッションのなかで、多少うまくできなくても、上手に合わせてくれる傾向があります。少しずつ少しずつ、できることを増やしていく体験がJazzの魅力であり、最も楽しいところだと思います。

「音楽」の本質は、音を楽しむことにあるというのはどの楽器にも共通するところだと思います。そのために初心者の生徒さまには「音が出た」「1曲できた」というステップで、できたことの積み重ねを体験するのが良いと思います。その次は、音を学ぶところへ移行することで中級へステップアップできるはず。この繰り返しで、ひとつ上のレベルへ進むことになると思います。