川崎の

DTM教室

美空ひばりさんの「愛燦燦」です。日本語の美しさを見事に「愛燦燦」という音で体現していて、すごく心に残っています。誰かの心に残るメロディを歌うには、対話だと思って歌うことが大切です。会話をしていても感情込めて放つ言葉とそうでない言葉じゃ明らかにわかるかと思います。歌も一緒で、感情表現がメロディの輪郭を表す、つまり誰かに語りかけることで心に残るメロディになるのではないかと思います。

楽器と歌を同時になんて「難しい！」と思いますよね。僕も最初は弾きながら歌うのが大変でした。僕は楽器から練習を開始します。歌いたい楽曲のコードを覚えるところからスタートして、コードや譜面を見ないでもコード弾きができるようになれば、あとは歌うだけ！順序立ててレッスンするのでご安心ください。慣れてきたら、歌詞の上にコードを書いてもらうようにしています。

チャレンジしていくうちに、歌えるようになっていく楽曲がどんどん増えていくと思います。そのできるようになったを止めない、そして新しいできたを実感してもらえるために技術（フェイク、ビブラート、ロングトーン、がなりなど）を基礎に紐付けて、習得してもらいます。そのうえで歌に色をつけていくレッスンをしていきます。

まずは歌いたい楽曲の歌詞の意図を理解することが大切です。「人はなぜ歌を歌うのか？」という問いに、いつも僕は「人の気持ちは100%理解することはできない、だからその代弁として楽曲があり、人は歌を歌う」と答えています。つまり心で伝えたいことを言葉にする手段として、歌は選ばれてきのです。楽曲の歌詞の意図を理解すれば、自分の言葉、形、声で、すべてを伝えられると思っています。

バックバンドをつけて初めてステージに立ったのはzeppの舞台でした。2,000人近くいる前で歌う態勢のリハーサルは初めて。返ってくる音も圧も空気も、音源で歌うのとはまったく違うものでした。生音でしか感じることのできない感動や気持ちよさは計り知れないものです。ヴォーカルにはバンドを引っ張っていくプレッシャーがありますが、場を回している感覚や、主役感など、音楽としての至高もあります。

初心者の場合、特に人前で歌うときにうまく歌おうと思うあまり力が入りすぎ、本来の美しい声の響きが出せないケースが多いです。そのため、まずは緊張を解いて自分らしく表現できるよう、余計な力を入れない歌い方をお伝えします。そのうえで、人が聴いて美しいと感じられる声の出し方を指導していきます。一緒にがんばりましょう。

美しいメロディーとは、それ単体で楽曲として成り立っているものではなく、ハーモニー（コード）とリズムとの兼ね合いによって作られています。そのため、そのメロディーがなぜ美しいと感じるかを、コード進行の流れとセットで考えていただく必要があります。必要に応じてコード理論についてもご説明していきたいと思います。

歌と楽器、両方を一度にレベルアップするのはなかなか難しいものです。まずはそれぞれのレッスンを個別に行い、双方が一定のクオリティに達した段階で合わせていく流れで進めます。また、歌単体と異なり、楽器との兼ね合いで身体の重心の置き方なども異なるので、そういう点も含め、会員様にとってベストな状況を作れるようレッスンを進めてまいります。

基礎的な部分が固まり、次の段階に進みたい方には、エクスプレッション、グルーブといった音楽の表現力を磨いていただきます。また、将来的にオリジナル曲を作りたい、または仮歌のお仕事をお考えの方には、お手本がないい状態で課題曲にどうアプローチしていくのかなど、ボーカルのアレンジ面について深く考えていただく場を提供します。

作詞を始められる方にいつもお伝えしていることは「自分の想いを愚直にぶつける」ということです。きれいな言葉でいくら着飾っても、そこに伝えたいメッセージがなければ意味がありません。まずは、自分が言いたいこと、伝えたいことを明確にして、言葉にしていただきたいですね。そのうえで、メロディーとの兼ね合いを考え、頭韻や脚韻といった技巧を織り交ぜなながら、補正をしていけば良いと考えています。

今まで他の人と音合わせをしたことがない方には、一緒に演奏をしながら、相手とのコミュニケーション（間合いの取り方やアクセントの取り方など）を理解いただけるようレッスンを進めていきます。そのなかで、全体のアンサンブルのバランスをとることの大切さをご理解いただきます。今後のバンド活動の参考になる情報もしっかりと提供いたします。