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2020.05.01 【チェロのおすすめ練習曲10選】上達したい方向けの鉄板のやり方をご紹介!

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チェロを上達したいなら練習曲を探そう

チェロを始めて指のポジションも何とか頭に入ったら、最初に取り組むのは音階練習です。音階練習をすることで、音程も良くなるし、ポジション移動もスムーズになります。

ただ、音を順番に出して、上がったり下がったりするだけの音階練習を、つまらないと感じる人は多く、機械的にやっているだけでは、そのうち飽きてしまいます。そのために、音階練習だけでなく、自分のレベルに合った練習曲を楽しみながら弾いてみましょう。

こんな曲も弾けるようになった、自分はここまでチェロが上達した、と達成感が生まれ、練習にも励みになります。逆に、どうもうまくできないな、音階練習からやってみよう、と基礎に立ち戻るきっかけにもなり、チェロ上達にも近づけるのです。

ここではたった2本の弦だけで弾ける超初級者向けの曲から、上級者向けまで、さまざまなレベルの練習曲をご紹介します。ぜひ、自分に合った練習曲を見つけ、音階練習と組み合わせながら楽しく練習してください。

【チェロを上達したい方へ】おすすめの練習曲10選

①【超初心者向け】『家路』(『交響曲第9番』第2楽章より) 作曲:ドヴォルザーク(1893年)

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ドヴォルザーク交響曲第9番第2楽章の主題というとピンと来なくても、「家路」というタイトル、あるいは「遠き山に日は落ちて…」という歌詞だと、多くの人が知っているのではないでしょうか。小学校のころ、学校の下校時間に流れていたことで懐かしさとともに思い出す人も多いことでしょう。

オーケストラではイングリッシュホルンが演奏するこの主題、実はチェロの超初心者にぴったりの曲なのです。

それは、チェロのI弦(A線)とII弦(D線)しか使わず、たった7つの音で弾けるからです。

楽譜を見るとD-dur(ニ長調)なので♯が2つあってちょっとむずかしそうですが、頭の中で「ファ♯ーララー、ファ♯―ミレー」と歌いながら弾いてみてください。移弦と、自分の音の響きを聴く練習になります。正しい音程が出せていれば、音だけでなく、身体にも心地よい振動が伝わってきて、「チェロをやって良かったな」と思う瞬間が訪れるはずです。

また、ある程度、左手にも慣れてきたら、ビブラートにも挑戦しましょう。

②【初心者向け】『アメイジング・グレイス』 作曲:不詳

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アメリカでもっとも親しまれ、愛唱されている讃美歌のひとつで、日本でもさまざまなシンガーによってカバーされています。作詞はイギリス生まれ、後年アメリカに渡り、数奇な運命をたどったのちに牧師となったジョン・ニュートンですが、作曲はスコットランド民謡とアイルランドの民謡を合わせたもの、アメリカの民謡など諸説があります。

チェロを始めて間もない人でも、III弦(G線)までの3本の弦で弾くことができる、超初心者にもおすすめの曲です。III弦の1番(人差し指)で出す低い「ラ」の音と、I弦の開放弦で出す高い「ラ」の音の響きを感じてください。移弦がスムーズにできると美しく聴こえるので、スラーを付けて弾いてみましょう。

③【初級者向け】『故郷(ふるさと)』 作曲者:岡野貞一(1914年)

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明治から第二次世界大戦までの時代、文部省が制定した音楽の教科書に掲載された歌を「文部省唱歌」といいます。「われは海の子」や「朧月夜」「春が来た」など、今日でも誰もが知っている曲として歌い継がれてきた曲の1つとして、「故郷(ふるさと)」があります。

この曲は、チェロでCdur(ハ長調)の音階が弾けるようになったら、かならず弾いてみたい曲です。音程がきちんと取れていれば、技術的にはさほどむずかしくないため、1音ずつ丁寧に、正確な音を出すために、願ってもない練習曲となっています。

左手がなめらかに弦を押さえられるようになったら、クレシェンド、デクレシェンドをつけ、曲に表情をつけて弾いてみましょう。チェロの音そのものが持つ情感を、改めて感じることができるはずです。

④【初級者向け】『Jupiter』(組曲『惑星』より) 作曲者:ホルスト(1914年)

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この曲のチェロバージョンは、4弦すべてを使うため、音階練習に慣れてきたら、ぜひ挑戦してほしい曲です。Cdurなので譜面も読みやすく、楽譜を見ながら音を取る練習にもなります。

IV弦の3番から始まるため、低音が良く響き、うまく弾けると「チェロらしい音」が堪能できます。また、アップが同じ音で続くため、弓を止め、もう一度弓を入れる感覚をつかんでください。左手の動きに慣れてきたら、指で弦の振動を感じ、きれいに伝わってくる振動を体感します。この感覚がつかめるようになったら、音程も安定します。スムーズに弾けるようになったら、ぜひ人前で披露してみてください。

⑤【中級者向け】『愛の挨拶』 作曲:エルガー

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タイトルは知らなくても、電話の保留音で有名な曲というと、ピンと来るかもしれません。誰もが耳にしたことのある、親しみやすく、チャーミングな旋律です。

チェロで弾く場合は、ポジション移動の練習にぴったり。1stポジションからハーフポジション、また1stポジションに戻って、すぐに4thポジション…という流れが、最初のうちはむずかしく感じるかもしれません。シンプルですが、それだけに音のずれもわかりやすく、これがうまく弾けるようになったら、チェロはずいぶん上達したと思って良いでしょう。

全体に弱めに、1音1音を丁寧に弾くと、この曲の魅力が伝わります。

⑥【中級者向け】『ジムノペディ第1番』 作曲:エリック・サティ(1888年)

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19世紀後半に登場し、後のドビュッシーやラベルなどにも大きな影響を与えたといわれる、フランスの作曲家エリック・サティのピアノ独奏曲です。なかでも1番は有名で、映画などの静かな場面のBGMとして使われることも多いので、耳にしたことのある人は多いでしょう。

オリジナルは3/4拍子のゆったりとした曲調で、タイトルには「ゆっくりと苦しみを持って」と添え書きがつけられています。チェロ用に編曲されたバージョンは、ピアノが伴奏となっているので、ぜひピアノ伴奏と合わせて練習してほしい曲です。

曲としては非常にシンプルなもので、技術的に特にむずかしい部分はないのですが、それだけに音の美しさが求められます。コツは、伴奏のピアノと呼吸を合わせること。アンサンブルの楽しさを心ゆくまで味わってください。他人の音に合わせることができるようになると、チェロは一段と上達していきます。

⑦【中級者向け】『夜空ノムコウ』 作曲:川村結花(1998年)

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SMAPのミリオンセラーとして、多くの人に親しまれ、音楽の教科書にも採用されている曲です。歌を聴いているだけだとあまり感じないかもしれないのですが、細かく転調が繰り返され、曲としてはかなり高度なつくりになっています。

チェロで弾く場合は、曲に表情をつける練習や、右手のボウイングの練習に最適な曲です。弓を外したり、戻したりするところでは、リズムを感じてください。アンサンブル用の譜面もありますので、ヴァイオリンやヴィオラと一緒に、ぜひアンサンブルに挑戦してみましょう。ほかの弦楽器と一緒に奏でることで、格段にチェロも上達します。

⑧【中級者向け】『世界の車窓から』 作曲:溝口肇(1987年)

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1987年から放映されているミニ番組「世界の車窓から」のメインテーマで、チェロの響きが印象的な曲です。この曲を耳にして、「チェロを弾きたい」と思うようになった人も多いはずです。

チェロで弾く場合は、強弱をつけて、シンコペーションのリズムをうまく表現してください。スラーでなめらかに弾くところと、スタッカートのリズミカルに、軽やかに弾くところのメリハリをつければ、表情豊かな演奏ができるようになります。

この曲がうまく弾けるようになったら、あなたのチェロの腕前はなかなかのもの、と言えそうです。

⑨【上級者向け】『ユーモレスク』 作曲者:ドヴォルザーク(1894年)

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正式には『8つのユーモレスク集』というタイトルのピアノ組曲です。そのなかでも第7番変ト長調が非常に有名になったため、単独で演奏される機会の多い曲となりました。それをクライスラーがヴァイオリン用に編曲し、その後チェロで演奏される機会も多い曲です。

チェロの世界では「鈴木メソッド」として名高い『鈴木鎮一 チェロ指導曲集』にも収録されていて、チェロを習っている人であれば、誰もが弾く曲のひとつでしょう。

聴いているだけではわからないのですが、楽譜を見ると冒頭から32分休符あり、細かいスラーありで、楽譜通りに弾くのは技術的にも相当に難しい曲です。でも、頑張って弾けるようになったときは、チェロが大きく上達したことが感じられるでしょう。

⑩【上級者向け】G線上のアリア(『管弦楽組曲第3番』より) 作曲者バッハ(1710~20年)

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もともとは『管弦楽組曲第3番』としてバッハが作曲した曲の第2曲を、後にヴァイオリニストのアウグスト・ウィルヘルミがヴァイオリン用に編曲したものを、「G線上のアリア」と呼びます。

チェロでは、このヴァイオリンのバージョンを、さらにチェロ用に編曲したものが練習曲になっています。ピアノ伴奏のバージョンだけでなく、ヴァイオリンやヴィオラのアンサンブルのもの、またチェロ2台で弾くバージョンなど、さまざまなものがあります。

チェロで弾く場合は、トリル(トリルの付いた音と、その1音上の音をすばやく上下すること。この曲では3番と2番を動かすという技巧が求められます)とプリルトリラー(その音から1音、軽く上がってすばやく戻ること)を始め、ポジションの移動など、さまざまなテクニックが必要とされます。

ただ、伴奏と合わせて弾いたり、また自分が主旋律ではなく、伴奏の側に回ったりすることで、非常に奥深いチェロの音色を体験することができます。単にチェロが上達するだけでなく、チェロという楽器の世界を、もっと深く理解できるようになるはずです。

さらにチェロを上達させたいならEYSのチェロ教室へ!

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ここに挙げた数々の曲は、自己流でも、ある程度までは弾けるようになります。

「別にプロになるわけではないのだから、好きな曲を好きなように弾けたらいい」という考え方も、尊重します。

ただ、独学は、気ままに楽しめる反面、暗闇を手探りで進むような不安さは、つねについてまわります。壁にぶち当たったら最後、そこから先へは進めません。

しかし、レッスンを受けていれば、信頼のおける先生に手を引いてもらいながら、じっくり基礎から一段ずつ階段を上がっていくことで、より簡単に上達できます。

チェロ教室の不安その①:「教則本にあるような、面白みも何もない、テクニック向上のためだけの曲を弾かされるのではないか…」

EYS音楽教室は、そんな心配は無用です。EYS音楽教室は、上達が第1の目標ではなく、音楽を楽しみ、楽器を楽しむことに最大の目標を置いています。もちろん上達がなおざりにされているのではなく、楽しんでいるうちに、結果的に上達するようなレッスンの組み方を行っています。

また、「この曲が弾きたい」という希望があれば、それができるように徹底的にお手伝いします。自分にはちょっと無理かも…という心配は無用。難曲でも、1小節ずつかみくだきながら、そこが弾けるようなテクニックを伝授します。そうすることで、確実に、また無駄なくテクニックを身につけることができます。

チェロ教室の不安その②:「仕事が忙しくて、毎週は通えない」

EYS音楽教室には、時間のある時に自由にレッスンを入れられる「オールフリー制度」と、月二回、曜日が決まっている「固定制度」があります。ライフスタイルや仕事の状況に合わせて、レッスンの予定を立てることができ、また、急な用事ができた場合でも、前日の22時までにご連絡をいただければ、レッスンの日程の変更もできますし、休む場合には、無料で補講を受けることもできます。

チェロ教室の不安その③:「お金がかかりそうで心配」

EYS音楽教室は、業界最安値の1レッスン3,100円~と、スタジオ使用料のみです。詳しくは、ぜひ無料体験レッスンの際にお問い合わせください。

EYS音楽教室は、あなたの「チェロを弾きたい」という気持ちを応援します。チェロの上達を目指すなら、ぜひEYS音楽教室の無料体験レッスンにお越しください。


この記事の執筆者EYS音楽教室 編集部

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