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【DTM】宅録入門!まずは何を用意すればいいの?

技術の進歩によって、音楽の楽しみ方は多様化しています。かつてはバンドサウンドを奏でるためには、メンバーと楽器・機材を揃えて演奏する必要がありました。もちろん、バンドスタイルでの演奏は魅力的で楽しいものですが、現在ではその他の選択肢があります。

それがDTM(デスク・トップ・ミュージック)です。簡単に言ってしまうと、パソコン上で演奏をデータとして録音・再生したり、シンセサイザーなどの電子楽器を専用データで演奏すること。

このように説明すると、少し難しく感じられるかもしれません。確かに一昔前までは大がかりな専用機材や専門知識が必要でした。

しかし、今日ではコンピューターの性能やソフトウェアが進歩したことによってより身近な存在となりました。

そこで、今回はDTMや宅録(自宅レコーディング)をはじめる上で最低限必要なものをピックアップしてご紹介しましょう。

■DTM・宅録をはじめる上で最低限必要なもの

まずは「これさえあればDTM・宅録をはじめることができる」というアイテムからご紹介していきましょう。

○パソコン

まずはパソコンです。今日では一般に普及していますので、多くの家庭に1台はあるでしょう。近年のパソコンはかなりハイスペックとなっていますので、一般向けの標準的なタイプのものでも十分にDTMや宅録は可能です。

これから新たにパソコンを購入する予定なのであれば、より快適にDTMを楽しめるように以下のスペックを参考にしてみてください。

・CPU:Intel Core i5、AMD Ryzen5以上

・メモリ:8GB

・ストレージ:1T

詳しくは後述しますが、DTM・宅録にはDAWと呼ばれるソフトウェアが使用されるのが一般的です。もちろん、DAWには非常に多くの種類があり、必要なスペックも様々ですが、上記のスペックがあれば、かなり選択肢は広くなるでしょう。

録音データはサイズが大きくなりますので、ストレージは多ければ多いほど快適です。ただ、内蔵ストレージが少ない場合は、外付けHDDやSDDで補うこともできます。

OSはWindows、またはMacOSが一般的です。好みに応じてどちらを選んでも問題ありません。一昔前は、Macの方がソフトが充実していましたが、どちらでもそれほど大きな違いはありません。

Windowsの場合メモリ容量に制限のない64bitのものがおすすめです。

ハイスペックパソコンといえば、高性能なグラフィックボードを搭載しているものも多いですが、用途をDTMや宅録に限るのであればオンボードのもので十分です。

・チェックポイント1:ノートパソコンとデスクトップはどちらがいい?

パソコンには大きく分けて、ノートパソコンとデスクトップの2種類があります。もちろん、どちらでもDTMを楽しむことは可能ですが、より本格的に楽曲制作や編集をしたいのであればデスクトップがおすすめです。

デスクトップパソコンは拡張性が高いことから、より多くの機材を接続することが可能となります。

また、同じ予算で考えると、ノートパソコンよりもデスクトップの方が高性能なケースが多いという点もメリットのひとつ。極端にハイスペックパソコンを選ぶ必要はありませんが、スペックが高ければその分だけDAWソフトなどが快適に動作します。

・チェックポイント2:スマホでもDTMは可能?

パソコンと同様に、急速に進化し、普及が進んでいるコンピューターツールがスマホやタブレットです。これだけ高性能になればDTMや宅録も可能なのでは?と思われる方も多いでしょう。

実際に、すでにスマホやタブレットに対応したDAWも登場しています。また、周辺機材なども登場していますが、まだまだ選択肢は決して多いとはいえません。

しかし、今後より高性能なスマホやタブレットが登場すれば、いつでもどこでも本格的な楽曲制作ができるようになるかもしれません。

○DAW

演奏を録音してデータ化したり、シンセサイザーを自動演奏するためのデータ作成に必要となるのがDAWソフトです。

ちなみにDAWとはDigital Audio Workstationの略。作曲からサウンドメイクまで行うことのできる総合ソフトウェアのことです。

現在、DAWにもさまざまなものが登場しており、迷ってしまう方も多いでしょう。そこで、定番で初心者の方にもおすすめのDAWをいくつかピックアップしてご紹介します。

・CUBASE PRO

ドイツのスタインバーグ社より販売されているCUBASE PROはDAWの超定番。初心者からプロまで幅広い層のユーザーに愛用され続けています。

インターフェースもしっかりと考えて設計されており、ある程度慣れれば、初心者の方でもレコーディング、編集、サウンドメイクが可能です。

各種プラグインにも対応していますので、特にこだわりがないのであればこれを選べば間違いないでしょう。ただ、初心者の方にとって問題となるのは価格。実売価格で60,000円前後もします。

・Studio One

今、もっともDTM初心者におすすめできるDAWがプレソナスのStudio Oneです。基本的なUIなどは上記の「CUBASE PRO」とかなり似ていますが、機能を省略することによってとてもシンプルな操作性を実現しています。

これまでまったくDAWを使ったことがないという方や、パソコンの操作そのものがあまり得意ではないという方にもおすすめできるDAWです。

製品版は実売価格は5万円前後ですが、入門用グレードのものは無料でダウンロードし、使用できますのでお試しで使ってみるのもいいでしょう。

・Pro Tools

世界中のレコーディングスタジオで使用されているDAWがPro Tools。あくまでプロ仕様のソフトということもあり、使いこなすための難易度はかなり高め。また、最低動作可能スペックもケタ違いで、多くのプラグインが必要となることもあって、かなりコストがかかります。

その代わり、使いこなすことができれば、強力な武器となるでしょう。

・チェックポイント3:無料のDAWソフトは使える?

今日では無料で使うことのできるフリーソフトも多くなっています。もちろん、DAWも例外ではありません。では、無料のDAWソフトは実用可能なのでしょうか?

結論から言ってしまうと、十分に実用レベルの無料DAWソフトも少なくありません。それこそ、先ほどご紹介した「Studio One」のフリー版でDTMや宅録を楽しんでいるという方もいます。

ただ、無料のものは機能が制限されているケースも多く、プラグインなどが対応していないケースも。本格的にDTMを楽しみたいのであれば製品版を購入するのがおすすめです。

○オーディオインターフェース

楽器やマイク、スピーカーなどをパソコンに接続するために必要な機材がオーディオインターフェースです。USB接続のものが一般的ですが、その他の端子に対応しているものもあります。

今日のパソコンには音声の入出力端子が搭載されているものも多いですが、ノイズなどの問題が起こったり、接続できる機器が限られるケースも多いので、宅録を楽しみたいのであれば必須でしょう。

安価なものであれば5,000円以下からでも購入できます。複数の入力端子から同時に録音できるタイプや本格的なミキサーを搭載したものなどは高価ですが、それだけ本格的なレコーディングにも対応可能です。

ただ、ひとりでDTMや宅録を楽しむのであれば、シンプルで安価なものでも問題ありません。

■揃えることができればもっとDTM・宅録を楽しめる機材

上記の機材・ソフトを揃えれば一通りはDTMや宅録をはじめることができます。しかし、この他にも、揃えることができればもっとDTMや宅録ライフが捗る機材をご紹介しましょう。

○モニタースピーカー・ヘッドフォン

一般的な音楽鑑賞用のスピーカーやイヤフォン、ヘッドフォンでも十分にDTMを楽しめますが、よりサウンドメイクにこだわりたいのであれば、モニタースピーカーやヘッドフォンも欲しいところです。

モニター用に設計されたものは、フラットなサウンドを出力できますので、より細かい確認や調整ができます。

自宅で使用する前提であれば、モニタースピーカーは小さめのものがおすすめです。よく「大は小を兼ねる」と言いますが、スピーカーやアンプには当てはまりません。サイズによって適切な音量があり、それ以下でも以上でも、ベストな音を出すことはできないのです。

それほど音量を出せない環境であれば、モニター用ヘッドフォンやイヤフォンがおすすめ。一般的な音楽鑑賞用のものと比較すると少し高価ですが、ひとつ持っていて損はありません。

▼ローランド モニタースピーカーRoland STEREO MICRO MONITOR MA-22

○アンプシミュレーター

ギターやベースの録音の際に活躍してくれるのがアンプシミュレーターです。本格的なレコーディングの現場では、アンプや楽器の前にマイクを立てて録音するケースもあります。しかし、自宅でアンプから十分な音量を出すことは困難でしょう。

そこで、アンプシミュレーターがあれば、直接オーディオインターフェースに接続することで、まるで本格的なアンプを通したようなサウンドをインプットできるのです。

アンプシミュレーターにもさまざまなものがあり、高性能なものになると、あらゆる種類のアンプをシミュレートできます。ギターとベースの両方に使用できるものもあります。

○MIDIコントローラー

もちろんマウスなどでもDAWへの入力は可能ですが、作業効率を考えるとMIDIコントローラーがあると便利です。

キーボード型のものが一般的ですが、近年ではギター型やドラム型のものなども登場していますので、自分の得意な楽器に合わせて選ぶこともできます。

コンパクトサイズで安価なものも登場していますので、ピアノロールへの入力が多い方はひとつ用意することをおすすめします。

○ソフトウェア音源

一昔前は、シンセサイザーなどのハードウェア音源が一般的でしたが、今日ではコンピューターの処理能力が高くなったこともあり、ソフトウェア音源が一般的になりました。

DAWにも多くの音源が収録されていますが、よりこだわって曲やサウンドを作り込みたいのであれば好みの音源を用意したいところです。

特に、デジタルでは再現が難しいギターやドラムなどは高品質な音源を使用することによって、よりリアルに仕上げることができます。

また、音源のみでなく定番のフレーズなどを集めたループ音源なども増えています。うまく使用できれば、より短時間で理想的なトラック制作ができることでしょう。

■必要な機材を揃えてDTMや宅録をはじめよう

ここでご紹介した機材やソフトウェアを一通り揃えることによって、誰でもDTMや宅録をはじめることができます。

もちろん、ある程度慣れるまではスムーズに作曲……とはいかないかもしれません。しかし、DTMや宅録には無限の可能性があります。あなたの頭の中にある音楽を形にしてみませんか?

グッドラック・ナギ by
音楽と猫とプロレスをこよなく愛する恐妻家系ライター。最近の悩みは抜け毛と優秀なレスラーの海外流出。特技は美味しい唐揚げ作り。今後の目標は極上のチャーシュー作り。座右の銘は「人生はギャグだ!フィクションだ!」by町田康。