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OCT,2021
OCT,2021

楽譜の苦手意識を克服!初心者必見の“読譜術”をレクチャーします

投稿者 :沼田翼

こんにちは。本日は、譜面を読みながら楽器を演奏するコツについてお話ししようかと思います。

私が普段レッスンをしている時に多く頂く質問の一つに「今楽譜のどこを弾いているのか見失ってしまう」というものがあります。

また、それ以前に体験レッスンで「私、譜面が読めないんです…」と先に告げられることもよくあります。

皆そう仰られます。
でも安心して下さい。何もしていないのに元々譜面を読める人など存在しません!

本日はそのような不安を解消するべく譜面を読む時のコツをお伝えします。楽譜への苦手意識の改善に役立てて頂ければ幸いです。

①譜面は地図と同じ!国語の教科書を音読しているような感覚がゴール!

まず初めに、私は譜面/楽譜を「地図」と表現します。

カッコよく言ってしまえば音楽を表現する為の道標とでも言えますが、この言い方はもっと譜面を皆さんの身近に感じて頂きたいのでこのような言い方をすることが多いです。

昨今、一人一台スマートフォンを持つ時代になりましたよね。初めて気になっているカフェに行く時、あなたならどうしますか?多分、事前に場所を調べてからMapアプリで検索して、そのナビ通りに歩いて行くと思います。

どこの信号で右に曲がって、この建物を目印に左に曲がって…と自分なりの認識で目標のカフェまで行くと思います。楽譜も同じです。次はこの音で、ここに来たらここに戻って…などの目標がオタマジャクシで書いてあるだけなのです。

よく、「どこがドレミなのか判らない…」という不安の声をお聞きします。

大丈夫です。人や楽器によると思いますが、少なくとも私は楽器を演奏している時に音符をドレミの音名で判別をしていません。

これは楽器の演奏方法によると思いますが、今回は私の演奏するヴァイオリンで例えさせて下さい。前置きとして、指導者や演奏者によって譜面の読み方は千差万別なのでドレミで演奏/認識される方もいらっしゃると思います。

さて、この章にも書きましたが“国語の教科書を音読しているような感覚”が譜面を読めるというゴールなのではないかと私は思います。音楽は言語と同じなのです。

皆さんは日本語を話すとき、気づいたら話せるようになっていましたよね。極論、楽器もそれで良いんです。字が読めなくても話せればOK…子供達はひらがなが読めなくても意思疎通はできます。楽器の場合、大衆的な言い方をすると“耳コピ”に該当するかと思います。

小学校に上がり、ひらがなや漢字を習うと国語の教科書を音読する授業があると思います。この時に皆さんもそんなに苦労しなかったと思います。

それは“文字の読み方を知っていたから”ですよね。楽器も同じで、そこに記されている音の発音の仕方を知っていれば楽譜を読むのは苦労しないハズなんです。

国語の教科書を音読できるというのは楽譜の世界で言えば「初見演奏」しているのと同じなんですよ!

楽譜はプロのスタジオミュージシャンでもない限り初見演奏する機会はありません。

一番大事なのは、詳しくは後述しますが事前にどんな音楽なのかを聴き込んで“知っておくこと”にあります。

②書いてある音の表現方法に慣れてみましょう

さて、ヴァイオリンを例にしてお話を進めていくと、ヴァイオリンは「ドレミ」の音名よりも「1、2、3」という指番号で音符を認識していくことが多いです。この辺りは指導者によって変わってくるので一概には言えませんが、少なくとも、私のレッスンでは指番号を中心にレッスンをしていき皆さんドンドン弾けるようになっていきます。

冒頭でもお話ししましたが、私も何十年とヴァイオリンを演奏していますが演奏している時に「ドレミ、、、」と読むことはありませんし、それで今までもずっと成り立っているので指番号演奏でもある種の正解なのではないかと感じます。

ただ、リハーサル時などで「ここのファの音が〜」などの会話の中では共通言語としてドレミ読みに変換/翻訳することはあります。

さて、指番号で譜面に対応していくワケですが、まずはゴール設定を大まかにしてみると良いですね。

譜面には

・音の高さ
・音の長さ

が主に表記されています。まずは”音の高さ”をパッと押さえられるのが最初のステップですね。ヴァイオリンなど弦楽器の場合「開放弦」といって何も押さえないでも音が鳴る弦があります。まずはその弦が譜面上のどこに位置しているのかを認識しましょう。

色をつけてみるのも良いですね。

この基準の音をパッと認識できれば、もう“譜面を読める”も同然ですね。

その基準の音から一つずつ数えて指を足していけばOKです。

譜面は右に読んでいくものですが、いきなり横に読んで行かなくて大丈夫です。

まずは、一つの音符に指番号をふれるように英単語帳の要領で一つ一つ“何線の何の指”と認識できると良いですね。

これが解ってくれば前述した例えば国語の教科書における「文字の読み方」ができたと同義と思って頂いて大丈夫です。

単語帳のように一つ一つの音符に見慣れて来たら、次は音階など横に読んでいきましょう。音符がドンドン階段状になって行ってるハズなので、順番に指を足して行けばOKです。最初は楽譜に指番号をふってみるのも良いですね。

譜面にはどんどんメモを書き込んでみましょう(写真はイメージです)

③実際に楽器を演奏しながら読んでいきましょう

いよいよ楽器を演奏しながら譜面を読み進めていくステップです!

一番イメージして頂きたいのは“カラオケ”です。皆さん、カラオケに行った時ってどのように歌われますか?マイクを持って画面に出てくる歌詞テロップを右に読み進めながら歌っていきますよね。

音楽には全ての音に対して音の高さや長さが決められています(表記する事ができる)。でも、画面の歌詞テロップは音の高さも長さも書かれていないのに、見ただけで歌えてしまいますよね。

それは皆さんがこれから自分が歌う曲を“知っているから”なんです。この曲を“知っている”というのが楽器を演奏する上でもとても重要なんです。

ヴァイオリンを始め、どの楽器でもこのやり方は同じでこれから弾く曲を予め聴いてから演奏するようにしてみましょう。

1. 演奏する音楽を聴く
2. 譜面を見ながら(追いながら)音楽を聴く
3. 弾くメロディーをイメージし、音符と楽器の音を一致させながら発音してみる

という順番でトライしてみましょう。

私も、初めて演奏する曲をいきなり楽器を持って弾くことはあまりありません。

演奏者にもよると思いますが、まずは全体像を把握してから演奏してみた方が曲への理解力も高まります。

上記2番目の“譜面を追いながら”音楽を聴くというのは非常に効果的で、歌詞カードを読みながらポップスの歌を聴くのと同じ感じになります。この時に音符を“ドレミ、、、”と読まなくて大丈夫です。

それよりも、今読んだ音符より次の音は“大体どれくらい高い位置にあるのか”をイメージするのが大事です。もちろん、楽譜に指番号を書いておくのもとても効果的です。歌詞カードの漢字に振り仮名を書くのと同じ要領ですね。

私も普段のレッスンでまだ文字が読めない子供達に音符のレッスンをする時は、私がお手本演奏をしている時に音符を一つずつ指差しながら追って行って“今どこを弾いているのか”をなんとなく認識してもらい、その後音符を指差しながら“どこの弦のどこの指を押さえるのか”を認識してもらってから初めて楽器で音出しを始めます。

譜読みをしながら演奏するポイント

さて、ここからは実際に大人向けの“楽譜を見ながら楽器を演奏する”ことについてのポイントをお話ししていきます。

まず結構多いお悩みが、“今どこを演奏しているのか解らなくなってしまう”というものです。

これはどこを演奏しているのか解らなくなってしまっているのではなく、譜面上で次の音符を”見失ってしまう”と言い換えることができます。地図アプリでGPSが無効になってしまうのと同じですね。

では譜面上のGPSをどうすれば見失わないようにすればいいか、、、

答えは「視線の動きを最小限にする」ことにあります。楽器は演奏するときにどこを押さえれば良いか、間違っていないか気になりますよね。

そうなると目線が手先に行ったり譜面に行ったりと結構な距離を移動していることになります。一度目線を外してしまうとなかなか譜面上のどこを弾いているのか解らなくなってしまうのです。

(写真)譜面台と左手を交互に見ると、譜面上で迷子になってしまいます。

カラオケでも青い字幕は気づいたらドンドン進んで行ってしまいますからね。

そこで、これは私ならではの方法なのですが、譜面を自分が演奏する楽器の目線の先に置いてあげましょう

特にヴァイオリンは構えた時に顔は左を向いているのに譜面台はおへその正面にあるという事が多いです。

これでは顔が左を向いているのに譜面を見る時だけ目線を大幅に変えなければならないので、見失ってしまうのは容易に想像がつきます。

顔が左を向いているのであれば譜面台も左側、顔の先に置いてみましょう。理想的なのは視線を動かさなくても視界の中に譜面と左手が入っているのが一番ですね。

(写真)譜面台をヴァイオリンを持つ左手の先に置くと視線移動が少なくなります。

そのまま、まずは弓を使わずに音楽を聴きながら左手だけで指を動かしてみましょう。

弓を使わないので音は出ないはずです(つまり、間違ったとしても音が発音されない)。そうすると、自然と指が動きに慣れてきます。

ここで弓を使って発音してしまうと間違った発音をした瞬間に演奏を止めてしまうからです。

また、冒頭のお話に少し戻るのですが楽器における「文字/漢字の読み方」を身につけるには音階練習が一番効果的なのです。

音階練習をすればするほど身体が無意識に音を出す場所を掴んできます。

人間の身体って結構賢いんです!

この、どこを押さえればどの音が出るかが無意識になってきたら間違ってもいいので左手の押さえる位置から目を離してみて下さい。

最初は勇気がいると思います。

でも、きっと大丈夫です。

あなたの身体は日頃の練習のおかげできっとどこを押さえば良いかを無意識に認識できているハズです。

もしかしたら、微妙に違う音が出てしまうかもしれませんがそんな大外れる事はないでしょう。

ズレていたら指をズラせば良いのです。

そうすると、自然と目線がずっと譜面を追い続けながら楽器を演奏することができてくると思います。

目線が譜面から大きく移動しなければ、もう大丈夫。 あなたはきっといつの間にかスラスラと譜面を見ながら演奏できるようになっています!

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MUSIC LESSON LAB
投稿者
音楽大学卒業/村上‘PONTA’秀一 氏に師事。めざましテレビ『超絶技巧選手権』への出演や、テレビドラマ/アニメの劇伴レコーディング、夏フェスへの出演、平昌オリンピック関係者懇親会や大田区政60周年記念式典でのパーティー/ブライダル演奏など、活動は多岐に渡る。さらに、バンドマスターとして、ホール規模のコンサートや、レコーディングのコーディネート業務も行なっている。 また、趣味の海外旅行をきっかけに、ボストン、バリ、ハワイ等でのセッション経験も多数。 Roland、EVANS、Pro-Mark各社よりサポートを受けるエンドース・プレイヤー。