09
OCT,2021
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新しい音楽が生まれた瞬間。あの人気音楽ジャンル“最初の1曲”

# 音楽ネタ

投稿者 :ミュージックレッスンラボ編集部

どんな音楽ジャンルにも、その先駆者=パイオニアがいるんです。
今回は後進たちがこぞって真似をした、今でも人気の音楽ジャンルの「最初の1曲」をご紹介していきます!

※ほとんどの音楽はそれまでの音楽から何らかの影響を受け次第にジャンルが確立されていったものなので、ここでは「最初の1曲」又は「最初の一人」が明確に分かっているもののみ取り上げています。

世界初のボサノヴァ(1958年)

サンバなどと並ぶブラジルの音楽を代表するジャンルであるボサノヴァ(Bossa Nova)は、アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim)が作曲、ヴィニシウス・ヂ・モラエス(Vinicius de Moraes)が作詞をし、ジョアン・ジルベルト(João Gilberto)がギターを弾き歌った「Chega de Saudade」(邦題:想いあふれて)という曲だとされています。

この曲でジョアン・ジルベルトが披露したサンバのリズムをギター1本で表現した「バチーダ」と呼ばれる奏法や、感情の起伏が少ない囁くような歌い方はボサノヴァを特徴づけるスタイルとして、以降ブラジルのみならず世界中の音楽に大きな影響を与えました。

「Chega de Saudade」 の発表時点では「ボサノヴァ」という言葉はまだなく、翌1959年にジョアン・ジルベルトが歌った「Desafinado」という曲の歌詞の中で「Bossa Nova(新しい感覚、の意)」という言葉が初めて登場し、以降このジャンルを指す言葉として定着しました。

世界初のファンク(1964年)

ダンサブルな16ビートのリズムに、特徴的なギターのカッティング、重厚なホーンセクションなどが特徴的な黒人音楽であるファンク(Funk)は、1960年頃からジェームス・ブラウン(James Brown)によって原型がつくられました。

ジェームス・ブラウンが1964年に発表した曲「Out of Sight」がファンクの最初のナンバーとされており、この当時はまだブルースの色も強い印象ですが、ジェームス・ブラウンはその後数々のヒットの山を築き“ファンクの帝王”として生涯に渡ってアメリカのエンターテイメント界に多大な影響を与え続けました。
ファンクの定義は“ジェームス・ブラウンがやっていた音楽”とする人もいるほど、彼が遺した功績は大きいといえます。

世界初のダブ(1968年)

ジャマイカのレゲエから生まれたダブ(Dub)は、“リミックスの元祖”とも呼ばれる音楽制作の手法であると同時に、確立された音楽ジャンルでもあります。

原曲に過剰なエフェクトをかけ、従来の音楽の常識を覆したダブのサウンドは、1968年頃にジャマイカのサウンドエンジニアのキング・タビー(King Tubby)がサウンド・システム(屋外の移動式ディスコ)用のヴォーカル抜きのトラックを製作する過程で偶然発明したとされています。

実際にダブのアルバムが世の中に出たのは1973年頃になってから。この頃からキング・タビーをはじめとする多くのジャマイカのミュージシャンが一斉にダブの作品を発表し、その斬新な音は世界中で模倣されるようになっていきました。

世界初のヒップホップ(1979年)

現在では各国でヒットチャートの上位を占め、最も人気のある音楽ジャンルとなっているヒップホップ(Hip Hop Music)。

ヒップホップ音楽の特徴であるラップ文化自体は1970年代中頃からニューヨークの貧困層の間で流行の兆しを見せていましたが、まだ人々がほとんどラップという音楽を聴いたことがなかった1979年、ニュージャージー出身の3人組グループであるシュガーヒル・ギャング(The Sugarhill Gang)が発表した「Rapper’s Delight」という曲が大ヒットします。

これは少し前にリリースされ大ヒットしていたシック(Chic)の「Good Times」という曲のバックトラックをサンプリング(原曲の一部を抽出し再利用すること)しラップを乗せたもので、ヒップホップ文化を語る上で無視することのできないこのサンプリングという手法は、その後も著作権の観点から長期にわたり議論の的になりました(シュガーヒル・ギャングは最終的にシック側に印税を支払っているようです)。

世界初のハウス(1984年)

ハウス・ミュージック(House Music)はアメリカ合衆国シカゴで誕生したダンスミュージックの一種です。1977年にシカゴにオープンしたナイトクラブ「ウェアハウス」を語源とするこのジャンルはRoland社のリズムマシン、TR-808やTR-909といった機材の登場とともに従来のディスコミュージックから発展してきました。

最初に作られたハウスのレコードは“ハウスミュージックの創始者”と呼ばれるDJ、ジェシー・サンダース(Jesse Saunders)の『On and On』(1984年)でした。

リズムマシンの4つ打ちやループを多用したシンプルな曲調を世界中のDJたちがこぞって真似を始め、ハウスミュージックは瞬く間に世界のダンスフロアを席捲。90年代になる頃には既にハウスは無数のサブジャンルに細分化されていました。

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