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JUN,2020
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【初級者から上級者まで】バイオリンで弾きたい人気曲を難易度別に15曲ご紹介

# 音楽ネタ

投稿者 :石内幹子

バイオリン初心者でも弾きやすいバイオリン人気曲5選

バイオリンのイメージ

バイオリンの名曲や人気の曲、1度は弾いてみたい曲をその難易度と共にご紹介します。まずはバイオリンを始めたばかりの初心者でも、割と弾きやすい楽曲をご紹介。バイオリン初級向けの曲とはいえ、より美しい演奏をするために、突き詰めて練習することはもちろん大切です。

また、ヴァイオリン初心者の方は、以下の記事も参考にしてみてください!
【初心者必読】ヴァイオリンを始める前に押さえておきたい基本的な知識と練習方法【入門編】
未経験者がバイオリンレッスンを受けてみた!EYS音楽教室の無料体験レッスンはどんなもの?

①G線上のアリア

言わずと知れた、バッハの名曲です。バイオリンを演奏する者にとっては、切っても切り離せない曲でしょう。

もともとは、バッハ作曲「管弦楽組曲第3番ニ長調」の第2曲「アリア」の部分で、バイオリンのソロの楽曲ではありません。後に、ドイツのバイオリニスト「アウグスト・ウィルへルミ」がバイオリンのG線だけで演奏できるように編曲したことから、「G線上のアリア」と名付けられました。G線だけで演奏するのは難しいですが、G線だけで演奏しなければ、初級のバイオリンを演奏する方にはテンポが大変にゆっくりな事、ファーストポジションだけで演奏できる事、演奏する音の数が少ない事から、大変に演奏しやすい曲です。弓をたくさん使いますのでボウイングの練習にもなりますし、少し慣れてきたらビブラートの練習にも最適な1曲です。

②ユーモレスク

ドヴォルザークの作品。チェコの作曲家です。ドヴォルザークは民族音楽を思わせる様な、牧歌的で温かみのある楽曲を数多く残しました。

「ユーモレスク」の原曲は決して簡単に弾ける曲ではありませんが、バイオリン教本の草分けである「スズキ・メソード教本」はこの第3巻に、初級者でも弾きやすいようアレンジをして載せました。以降、多くのバイオリン初級者が好んで演奏する人気の1曲です。

ただし、、、くれぐれも注意して頂きたいのは、決して原曲の楽譜を使わないこと!かく言う私もスズキ教本の3巻で幼少の頃に弾いていたイメージがあり、大人になって、そのつもりで原曲の楽譜を購入したところ、その難易度の高さに驚きました!
必ず初級者用にアレンジされた楽譜を入手して下さいね。

タイタニックのテーマ

映画『タイタニック』の主題歌。セリーヌ・ディオン(Céline Dion)が歌い、世界的に大ヒットした曲です。バイオリンのための楽曲ではありませんが、「この曲をぜひバイオリンで弾いてみたい!」と言う方が多いです。バイオリンのために作曲された曲でなくても、もちろん演奏出来ます!実際、数多くの出版社からバイオリンようにアレンジした楽譜が出ています。アイリッシュ音楽を彷彿とさせる哀愁のあるメロディーが、バイオリンにピッタリ。この曲も、テンポがゆっくりなので初級者には弾きやすい曲です。

アメイジング・グレイス

アメイジング・グレイスは、イギリスの牧師が作詞をした讃美歌ですが、作曲者は不明です。スコットランドの民謡を思わせるようなメロディーで、その事からバグパイプでもよく演奏される曲です。大変に美しいメロディーですが、なんと1オクターブ以内で弾けてしまうため、はじめてバイオリンを弾く方には超オススメです!

カノン

パッヘルベル作曲。「カノン」は各パートがタイミングをずらして全く同じメロディを演奏して行く「輪唱」のことで、「かえるのうた」もカノンです(笑)。1曲が長いので、最後まで演奏するには大分根気が必要になってきますが、曲の冒頭はとてもカンタンです。カノンは大変面白い曲の構造になっていて、読み進める事に徐々に音数が増えて行き、後半にはサードポジションも出てくるので、時間をかけて最後まで弾くことが出来れば、自然と中級レベルにグレードアップしています。カノンは輪唱形式ですから、先に進むのが難しければ中断して演奏を楽しむ事もできます。初級者様にアレンジされた楽譜も多く出版されています。

名曲続々!難易度中級のバイオリン人気曲5選

NAOTO のだめ

ここでは、ある程度バイオリンの演奏に慣れ、ポジション移動にも慣れてきたバイオリン中級の方へのオススメ人気曲をご紹介。バイオリンはポジション移動に慣れることで、演奏できる音域が広がりますので、演奏できる曲の数も一気に増えます。演奏する上で気を付けたいポイントにも触れていきたいと思います。

①情熱大陸

葉加瀬太郎さんの代表曲。葉加瀬さんは日本で、クラシック以外のジャンルでのバイオリン演奏を世に広めた第一人者です。この曲は同名のテレビ番組の主題歌なのは有名ですね。早いラテンのリズムが特徴的ですが、サードポジションまで慣れていれば演奏できます。どちらかと言えば、右手のリズムが少し難しいかもしれません。葉加瀬さんもノリノリで演奏されていますが、この曲のポイントとしては、「いかに『葉加瀬太郎』になり切れるか!」です。ぜひ演奏したい1曲ですね!

ガボット

ゴセック作曲。実はこの曲は初級編の「ユーモレスク」でお話しした、「スズキ・メソード教本」の第1巻に載っています。「だったら簡単なのでは??」と思うのですが、「スズキ・メソード教本」では「ユーモレスク」同様、初級者向けにアレンジされています。今回は原曲の演奏についてのご紹介です。ガボットを演奏する上で最も重要なポイントは、「小気味良さ」です。スタッカートと、コロコロ回るメロディーが特徴的です。テンポも遅くならない様に気を付けたいところです。

愛の挨拶

エルガー作曲。エルガーが婚約者に贈った曲で、原題もそのまま「愛の挨拶」です。その名の通り、穏やかな、甘く優しいメロディーを持つ曲で、バイオリンの名曲です。

かなり高いポジションまで出てきますが、テンポはそんなに速くないので、確実に音程を取っていけば大丈夫。結婚式で演奏すると喜ばれる曲です。

④タイスの瞑想曲

マスネ作曲。マスネが作曲した歌劇『タイス』の中の、幕間の間奏曲です。その優美なメロディーから、長年に渡り多くのバイオリン奏者によって演奏されてきました。

かなりハイポジションも出てきますし、速いフレーズもありますが、全体としてはとてもゆっくりな曲なので、こちらもゆっくり確実に音程を取っていきましょう。この曲はビブラートをしっかりかける事で、優美さがグンと増します。

リベルタンゴ

ピアソラ作曲。ピアソラはアルゼンチンのバンドネオン奏者で、タンゴの名曲を数々作曲しました。リベルタンゴはチェロ奏者のヨーヨー・マの演奏で一躍有名曲になりました。現在では、バイオリンでの演奏もとても人気の曲です。情熱的に、たっぷり歌い込んで弾くことがポイントです。

いつかは弾きたい!難易度の高いバイオリン人気曲5選

弦楽器 特徴

いつかは弾いてみたい、「超絶技巧」のバイオリン曲をご紹介します。難易度が高い楽曲は、やはりヴァイオリンのために書かれたクラシック音楽が多いです。プロのバイオリニストでも何ヶ月も時間をかけて練習して仕上げます。「弾くのはちょっと、、、(汗)」と言う方も、見ているだけでもとても楽しい楽曲の数々です!

①パガニーニ「24のカプリス」

音大受験の定番曲です。パガニーニは自身もバイオリニストであるために、この様な技巧を見せつける様な曲が多いです。当時はパガニーニの演奏する超絶技巧が「悪魔的」だとされ、亡くなった時でさえ多くの教会から埋葬を拒否されたと言うことです。一気に練習すると、手を壊してしまう程の超絶技巧ですので、要注意です。

カルメン幻想曲

サラサーテ作曲。ビゼー作曲のオペラ『カルメン』のメロディーをバイオリンの超絶技巧のために編曲した曲です。原題は『ビゼーのオペラ「カルメン」のモティーフによる演奏会用幻想曲』。オペラ『カルメン』の名シーンの数々が蘇ってきますが、全編に渡ってバイオリンの技巧が散りばめられており、曲と共に、にバイオリニストの素晴らしい技を見るのも楽しいです!

チャルダーシュ

モンティ作曲。ハンガリー語で「酒場」の意味です。一般的に「ジプシー音楽」と呼ばれるジャンルに当てはまる曲です。ハンガリーの伝統的な民族音楽のスタイルとして、「遅い部分」と「速い部分」がある特徴からこの曲も、極端に遅い部分と極端に速い部分で構成されています。「遅い部分」はジプシー音楽らしく、とても情熱的に演奏され、「速い部分」は目を見張るほどの速さで演奏されます。技巧が必要ですが1曲が割と短いので、コンサートのアンコール曲などで演奏されることが多い様です。

ツィゴイネルワイゼン

スペインのバイオリニスト、サラサーテ作曲。スペインならではの、哀愁あるジプシーのメロディーと、バイオリニストならではの超絶技巧を併せ持つ曲です。大変にメロディーが美しく、最終章3楽章では急激にテンポアップをして、とても派手に華やかな演奏に変わり、その超絶技巧と合わせてとても盛り上がります。見ていても、弾いていても楽しい曲です。

チャイコフスキー『ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35』

バイオリンを弾いている誰もが、いつかは弾いてみたい憧れの大曲です。チャイコフスキーは『白鳥の湖』なども作曲しており、親しみやすい美しいメロディーを作るのが特徴です。メンデルスゾーンやブラームスのバイオリンコンチェルトなど、多くの人気のバイオリンコンチェルトがある中で、このチャイコフスキーのコンチェルトも美しい、耳に残るメロディーが特徴です。しかし、とにかく難しい。多くのバイオリニストを悩ませる高い難易度です。

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最後に

いかがでしたでしょうか。今回は、バイオリンで演奏する曲の特に人気のあるものを、難易度別でご紹介致しました。もし選曲に迷ったら、参考に、また目標にしていただければと思います。

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武蔵野音楽大学卒業。武蔵野音楽大学在学中、ステファン・グラッペリの音楽と出会いマヌーシュ・スウィングに傾倒。作曲、アレンジも手がけ、オーケストラや室内楽での活動のほか、ポップスからジャズまで幅広い分野で活躍。2013年に、フランスを代表するジャズ・ヴァイオリニスト、フローリン・ニクレスクをプロデューサー迎えてアルバム「Swimg from Paris」をパリでレコーディング、リリース。2015年〜2017渡仏。Didier Lockwood氏に師事。