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JUN,2020
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【バイオリンは独学でどこまでできる?】上達のポイントや注意点を現役講師が解説

投稿者 :石内幹子

バイオリンを独学で上達することは可能なのか?

バイオリンは難しそうなイメージがありますよね?バイオリンは独学できるのでしょうか?今は昔と違い、バイオリン初心者用の楽譜もたくさん出版されていますし、Amazonや楽天など、ネットで楽譜も、楽器さえ簡単に買えてしまう時代です。独学にはどんな方法があるのか、独学には何が必要なのでしょうか?

独学で始める人も少なくない

バイオリンは昔から「子供のお稽古ごと」としてポピュラーです。習いに行けば良いに決まっているけれど、そもそもバイオリンは独学できるのでしょうか。ギターだって、キーボードだって、「学生の時にバンドで始めた」と言う人は大勢います。

バイオリンだって出来そうですよね?実際私がレッスンをした方の中には、初めてのレッスンの時に、ある程度までスラスラとバイオリンを弾き始めて、本当に驚いたことがあります!もちろん初めてバイオリンを手に取る方なのですが、初回のレッスンまで待ちきれずに、ご自分で教本を購入して、その教本を頼りに自力で読み進めたのだそうです。しっかり独学が出来ていました!

バイオリンの独学に必要なもの

やはり教本は必要でしょう。今は昔と比べて、「初めてのバイオリン」みたいな教本が数多く出版されていますし、教則DVDなどもあります。YouTubeには、バイオリンのレッスンも投稿されていますので、活用出来ます。またYouTube上にはバイオリニストの名演の動画も数多く見つけることが出来ます。上手な人の演奏は聴くだけではなく、「見ること」も重要です。真似できるところは取り入れて、これらをどんどん活用していきましょう。

バイオリンの独学に限界はあるのか?

バイオリンのこうした教則本については、最初は楽器の各部位の名称、構え方から丁寧に説明してあります。1曲ごとのポイント解説も丁寧に書かれていますし、順番に進めて行けば徐々に上達できるようになっています。教本を1冊終える頃には、自分でバイオリンを構えることが出来、簡単な曲を演奏できるようになり、きっとバイオリンを弾くことにも大分慣れている事でしょう。「バイオリンに慣れる」事は、最初の段階ではとても重要です。独学でここまで出来れば成功でしょう。しかし、ここから先は、独学では難しくなってきます。

バイオリンを独学していく上でどうしても起こってしまう問題点5つ

弦楽器 特徴

バイオリンの独学を進めた場合、頑張ってバイオリンを独学しても、どうしても独学だけではカバーしきれない問題に直面してしまいます。決してネガティブな問題ではなく、バイオリンが好きで、「もっと素敵に演奏したい!」と思うからこそ直面する問題です。ここでは一般的に多く直面する、バイオリンを独学して行く上で、どうしても起こってしまう問題点を見てみましょう。

正しいフォームが身につかない

バイオリンの演奏は、基本の姿勢がしっかり身についていないと演奏できません。ある程度までは演奏できますが、正しいフォームが身についていないと、ビブラートもかけられなくなってしまいますし、左手が正しい指の押さえ方が出来ていなければ、ポジション移動も上手く出来ません。とても重要な姿勢ですが、バイオリンの演奏は特にアゴで楽器を挟んで弓で弦を弾く楽器です。いくら教本で読んで、そのつもりでやっていても、知らないうちに自分の都合の良いフォームになってしまいがちです。

音程が定まらない

特にバイオリンが残念ながら独学に向かない理由は、音程が定まらなくなってしまう点です。バイオリンはピアノやギターと違い、「ここを押せば確実に正確な音が出る」楽器ではありません。「じゃあ、絶対音感がなければ、バイオリンを弾けないんじゃ?」と思われるかもしれませんが、そんな事はありませんのでご安心を(私も絶対音感はありません!)。音程のズレを聞いてもらって、指摘してもらう事で左手の指と耳で音程を覚えていくのです。ところが独学では音程のズレを指摘してくれる人がいません。教則本もYouTubeも一方通行で、当然音程のズレまではカバー出来ません。バイオリンには押さえる場所に何の印も無い中、音楽には極めて重要な音程を、自力で探るのは至難の技です。

とにかく時間がかかる

教則本やYouTubeレッスンでも、「少しでも上手に演奏できるように」と言う思いで工夫が凝らされています。初めてバイオリンを手にした時から、ある程度バイオリンに慣れるまでは良いでしょう。しかし慣れてくれば慣れてくるほど、疑問が湧き起こってきます。その疑問には教則本やYouTubeには答えられません。なぜなら、個人個人の状況でその疑問が違うから。どうして上手く弾けないのかな?指が短いから?音楽センスがないのかも???独学である程度までは弾けるようになっても、そこから先は人それぞれ異なった疑問を持ちます。その解決方法を独りで探すには、大変な労力と時間がかかってしまうのです。

上達へのプロセスがわからない

独学である程度バイオリンが弾けるようになったとしても、独学では「自分の知り得る範囲」でしか情報がありません。ある程度バイオリンの弾き方がわかった後、自分に何が必要なのか、わからなくなってきます。本当は上達への道は四方八方に広がっているのに、どの道を選べば良いか分かりません。その結果、まだまだ上達できるのに、立ち止まってしまうことになります。

⑤やっぱりある程度までしか上達しない

以上の様に独学でバイオリンを演奏する事は可能ですが、そこから先は、やっぱりある程度までしか上達できません。バイオリンを演奏する上で、スタッカートや、ビブラート、スライド、、、様々な技法があります。その技は、文字で見るだけでは理解が難しいです。その他のコツ、ポジション移動など技術的なことのほか、曲をアーティスティックに演奏する方法までは独学では掴みきれません。どうしても限界が見えてしまいます。

バイオリンの上達を目指すならプロのレッスンを受けるのがおすすめ

バイオリンの独学はある程度可能です。ですが、どうしても進むことの出来ない悩みに遭遇してしまうのも事実です。この悩みは、プロのレッスンを受ける事で思っているよりもずっと簡単に解消します。独学でバイオリンにチャレンジする事は素晴らしい事です。ですがプロのレッスンを受ける事で、よりストレスなく、存分に自身の演奏を発揮出来ます。実際にどんなメリットがあるのか見ていきましょう。

プロに習うメリットとは?

上手く弾けなくて壁にぶつかっていても、プロならすぐにその原因を突き止めてくれます。音程の間違いや、正しいフォーム、細かい左手、右手の使い方などはやはり、自分一人では習得出来ません。教則本やYouTubeのレッスンでは、一般的な事しか情報を得ることが出来ません。プロに習うと言う事は、自分に合った的確なアドバイスをもらう事ができるのです!

初心者には難しい楽器選びからアドバイス

まず楽器選びの段階で失敗がありません。楽器選びは必ずプロに選んでもらいましょう。特にバイオリンは楽器それぞれの、質の個体差が大きいです。「最初だから、激安のバイオリンをネットで買えば良いだろう」と言う方も多くいらっしゃいますが、そもそも楽器のせいで上手く弾けない方が大勢います。

かと言って、そんなに高価な物は手が出ません。そんな時、プロはちょうど良いあんばいの楽器を選んでくれます。また演奏の上では、先回りして1歩グレードアップするために「どうしたら、もっと良くなるか」、導いてくれます。目標のために何が足りなくて、何が必要なのか、自分だけのための情報を得ることが出来ます。

見落としている事もしっかりチェックしてくれる

一人で時間をかけて学ぶよりも、プロに聞いてしまえば一発解決する事が多いです!自分が思っていたことと違う所を直してみると、意外にすんなり出来てしまう事もあります。また、「出来ている」と思っていたことの中には、見落として進んでしまい、壁になっている事も多いのです。どこを見落としているのか、しっかりプロにチェックしてもらいましょう!

EYS音楽教室がおすすめの理由

EYS音楽教室」では、個性的で経験豊富な講師陣が、お一人お一人に寄り添い、楽しく、丁寧に、わかりやすくレッスン致します。
「やりたいこと」も、「弾きたい曲」も、「やりたいペース」もみんな、それぞれです。EYSには決まったメソッドもカリキュラムもありません!バイオリンを練習して行く上で、もちろん悩みも様々。お一人お一人としっかりレッスンをすることで、壁にぶつかることの無いよう、世界に1つだけの、「あなただけのレッスン」を致します。

楽器をお持ちでない方には、「楽器プレゼント」のコースもご用意。長年安心してお使い頂けるクオリティーのバイオリンをご用意しておりますので、レッスンを安心して始められるよう、サポートも万全です。「無料体験レッスン」を行っておりますので、この機会にぜひお申し込みください。お待ちしております!

最後に

バイオリンの独学にチャレンジしてみるのは、その後の練習の方法にはとても役立つことでしょう。しかし、どうしても自身では乗り越えられない壁にぶつかった時、どうしてもそこで止まってしまいます。ひとりで悩むことの無いよう、楽しいバイオリン・ライフを送りましょう♫

体験レッスンのレポート記事はこちら:
未経験者がバイオリンレッスンを受けてみた!EYS音楽教室の無料体験レッスンはどんなもの?

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【初心者必読】ヴァイオリンを始める前に押さえておきたい基本的な知識と練習方法【入門編】
【バイオリンのポジションとは?】上手に移動するコツや初心者にありがちな疑問を現役講師が解説
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MUSIC LESSON LAB
投稿者
武蔵野音楽大学卒業。武蔵野音楽大学在学中、ステファン・グラッペリの音楽と出会いマヌーシュ・スウィングに傾倒。作曲、アレンジも手がけ、オーケストラや室内楽での活動のほか、ポップスからジャズまで幅広い分野で活躍。2013年に、フランスを代表するジャズ・ヴァイオリニスト、フローリン・ニクレスクをプロデューサー迎えてアルバム「Swimg from Paris」をパリでレコーディング、リリース。2015年〜2017渡仏。Didier Lockwood氏に師事。