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【ボーカリストになりたい】音楽に関する仕事~歌い手で二児の母(NUUさん)~

NUU シンガー

世の中に存在するさまざまな職業の中で、音楽に関する仕事について取り上げるこのシリーズ企画。

今回は、歌い手でありながら7歳と3歳の子の母でもあるNUU(ヌウ)さんに話を伺いました。

女性 シンガー

NUU(ヌウ)さんプロフィール

1976年6月17日生まれ。東京都出身。

アメリカのソウルやファンク、R&B音楽などを好む両親の影響で、幼い頃からStevie Wonder(スティービー・ワンダー)やRoberta Flack(ロバータ・フラック)、Aretha Franklin(アレサ・フランクリン)、Earth Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイヤー)などを聞いて育つ。

そして大学生のある日、父親のレコードを片づけている最中、アレサ・フランクリンの『hey now hey』と出会って衝撃を受け、音楽の道へ進もうと考えるように。

その後、在学中に初めて受けたオーディションに合格し、1998年にMAX FACTORのCMソング『青いドレス』でメジャーデビュー。大学卒業後は音楽専業の活動をスタートし、多くの作品を生み出しながら、全国で精力的なライブ活動を展開する。

2009年に結婚し、2010年に長女、2014年に次女を出産。2016年に母となって初となる8年ぶりのニューアルバム「うまれてきたから」をリリースし、今も活動を続けている。

 

初めてのオーディションでメジャーデビュー

−−−まず最初に、デビューした時の話を聞かせてください。NUUさんは21歳でデビューされましたが、やはり歌手は子どもの頃からの夢だったんですか?

「いえ、歌は好きで日常的に歌うことを楽しんでいましたが、歌手になろうという考えは全くなくて、福祉を勉強するために大学へ行きました。生まれた時から『周りの人に支えられて生きている』という感覚があり、福祉関係の仕事に就いて、誰かにそれをお返ししたいという気持ちがあったんです。」

−−−そこから音楽の道に進もうと思ったキッカケは?

「ある日、家で父のレコードを片付けていた時、ふとアレサ・フランクリンのレコードに針を落とすと、ただ掃除しながら聴いただけなのになんだかとても感動したんです。それはまるで、レコードから手が伸びてきてハートをわしづかみにされたような衝撃でした(笑)。」

女 アーティスト

「その時に『もしかすると音楽なら、福祉の仕事のように直接人に手を差し伸べなくても、誰かの力になれるのかも?』と、音楽をこれまでとは違った形で意識するようになりました。そして、同時に『私の歌は人が聞いたらどう思うのだろう?』という興味が芽生えて、オーディションを受けてみることにしました。ファッション雑誌のオリーブに載っていたアーティストを発掘する企画に応募したら、初めてのオーディションでいきなり受かってしまって、そのまま在学中にメジャーデビューしました。」

−−−それはすごいですね。在学中のデビューは大変だったのでは?

「最初からいきなりの激務でした。レコーディングやプロモーション、ラジオなど、次から次へといろいろなことが用意されていて、地方にも歌いに行ったり、ラジオにも出演したりと本当に忙しく、卒論をライブ会場の楽屋で書いたことを今でも覚えています。とても大変でしたが、短期間で色々な人に出会って、多くの経験をさせてもらい、その時に得たものは今でも自分の財産になっています。」

 

インディーズで自分の音楽を見つめ直す

−−−メジャーデビュー後、しばらくしてインディーズで再びデビューしていますよね。

「はい。メジャーとの契約が2年で切れ、3年ほど経った頃、アルバム『唄波』をインディーズレーベルからリリースしました。」

−−−メジャーとインディーズの違いを感じることはありましたか?

「メジャーの時は一流のミュージシャンと当たり前のようにライブやレコーディングをし、常に多くの関係者が関わっていましたが、事務所を離れた途端1人になってしまい、それまでとても恵まれた環境だったということを実感しました。そして、これからどうやって音楽を続けていこうか、真剣に考えました。

学生時代の頃にバンドをやっていたわけでもないので、一緒にやろうと声をかけられる音楽仲間もいなくて途方に暮れましたが、オーディションで急にメジャーデビューして、あれよあれよという間に歌手活動がスタートしていったので、今となれば一度自分自身を見つめ直すいい機会だったと思います。

その後、インディーズで自主レーベルを立ち上げてからは、自分でマネージャーさんを雇って、宣伝からイベントの企画、作品制作など、すべてのことをセルフプロデュースで行ってきました。大変でしたが、その分やり甲斐はありましたね。」

ぬー 歌手

 

母として音楽を続けることへの葛藤とは?(次ページへ)

しも by
1984年生まれのフリーライター。 信州安曇野出身・東京多摩地区在住。 レゲエユニット「KaRaLi(カラリ)」でミュージシャンとしても活動中。