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MAR,2017
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「のだめ」にハマった人におすすめしたい!音楽が聴きたくなる漫画5作品

# 音楽ネタ

投稿者 :小松亜矢子

オーケストラ漫画の金字塔である「のだめカンタービレ」。2002年に第1巻が発売されてから、アニメや実写ドラマ・映画になったほか、原作を元にしたコンサートやCD販売も行われ、総発行部数は3,000万部を超える記録的なヒットとなりました。

そんな「のだめ」でクラシックや演奏家のファンになった人におすすめしたい、最近話題の音楽漫画についてベストな5作品をまとめてご紹介します。そのうち4作品はすでに完結していますので、この機会に一気読みしてみてはいかがでしょうか?

一色まこと「ピアノの森」<全26巻 完結>

ピアノの森

ピアノの森」は、そのタイトルの通り、ピアニストを主人公にした漫画です。

主人公である一ノ瀬海は、森の中に捨てられていたピアノをおもちゃ代わりにして育った、ヤンチャな小学生の男の子。壊れて音が出ないはずの森のピアノですが、彼だけが音を奏でることができるのです。

そんな彼の元に、ある日雨宮修平という少年が転校してきます。雨宮の父である有名なピアニストや、元天才ピアニストで音楽教師の阿字野壮介との出会いなどを経て、海は徐々に実力をつけて世界に羽ばたいていく…というストーリーです。

表紙だけ見ると公園を走り回る元気な小学生のストーリーのようで、ピアノとはイメージが結びつきにくいかもしれません。

しかし、そんな少年が徐々に大人になり、人間としてピアニストとして成長していく姿には感動を覚えることでしょう。全26巻と長編大作ではありますが、物語に引き込まれ、あっという間に読んでしまえる作品です。

やまむらはじめ「天にひびき」<全10巻 完結>

天にひびき

天にひびき 」は、オーケストラを題材に描かれた漫画です。ある日、バイオリンを習う少年・久住秋央は、幼馴染みの迫田美月に誘われ、美月の父が所属するオーケストラの練習を見学に訪れます。しかし、指揮をしていた曽成氏とオーケストラメンバーの息は合わず、不穏な空気に。

その後、休憩後に姿を見せない曽成氏の代わりに突然少女が現れ、父親の代わりだと言って指揮を始めてしまいます。最初は子供の遊びだと思っていたのに、どんどん引き込まれてしまうオーケストラメンバー。このひびきという少女との鮮烈な出会いを始まりにして、秋央をはじめとした若者が成長していく、音楽青春ストーリーとなっています。

絵に躍動感があり、随所にクラシックの名曲が出てくる「天にひびき」。可愛らしい姿で天才的な指揮をするひびきや、それに影響された秋央がどのように交わっていくのか、とても気になります。

全10巻で、クラシックファンも十分に楽しめる漫画となっています。

さそう あきら「マエストロ」<全3巻 完結>

マエストロ

マエストロ 」も、指揮者を中心にオーケストラを描いた漫画です。

不況のために解散してしまった、日本屈指の交響楽団。しかし突然、天道という「謎のジジイ」によって再集結させられ、再び音を奏でていく、というストーリーになっています。

絵だけを見ると、「これはギャグ漫画…?」と思ってしまうような本作品。しかし、テンポよく展開されるストーリーはとっつきやすく、また誰でも知っているであろう有名曲「運命」を取り上げているところなど、音楽初心者でも楽しく読める漫画となっています。

全3巻という短い作品であることも、読みやすいポイント。長い話はちょっと…という人にもおすすめです。

 

新川直司「四月は君の嘘」<全11巻 完結>

四月は君の嘘

2014年にアニメ化、2016年には広瀬すずさん・山崎賢人さんの主演で実写映画化された「四月は君の嘘」は、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

主人公の有馬公生は、母の死をきっかけにピアノを弾くことができなくなった、元・天才ピアニスト。ピアノが弾けなくなり、色のない淡々とした毎日を過ごしていた公生ですが、奔放だけども才能あふれるバイオリニスト・宮園かをりとの出会いで、徐々にその日常は色づき始めます。

「四月は君の嘘」はもともと人気のあった漫画です。しかし、とあるテレビ番組で、「ONE PIECE」の作者である尾田栄一郎氏が「音楽の表現が素晴らしい」と絶賛したこともあり、原作の完結後に再び話題となりました。

読み始めると、常に何かを諦めたような顔をしていた公生が、生き生きとしていく姿にどんどん引かれてしまいます。公生のピアニストとしての再起とともに、2人の恋愛模様も気になってしまう作品です。

漫画は全11巻ですが、映画もアニメもありますので、手に取りやすいものから触れてみてもいいかもしれませんね。

「響け!ユーフォニアム 」

響け ユーフォニアム

最後に紹介するのは、高校の吹奏楽部で起こる物語を描いた、「響け!ユーフォニアム」シリーズ。弱小だった吹奏楽部が、新しい顧問の就任をきっかけにして生まれ変わっていくというストーリーです。

北宇治高校に入学した、主人公の黄前久美子。流れで吹奏楽部に入部しますが、その雰囲気はイマイチ。どこかに問題を抱えているのか、入部時から不穏な空気が漂います。

そんな、目標意識もチームワークも欠けていた北宇治高校の吹奏楽部。「やる気もないのに、どうやって全国を目指すの…?」と感じてしまうようなスタートですが、どのように変化し、どのような音を奏でていくのか、とても続きが気になる作品でもあります。

「響け!ユーフォニアム 」シリーズは、現在も「このマンガがすごい!WEB」で連載中。漫画と原作小説の単行本が発売されているほか、アニメ化もされています。2017年秋には劇場版第2作が製作されるそうなので、再び話題になる前に、ぜひ読んでおきたい作品です。

音楽が苦手な人でも、曲や楽器を身近に感じることができる音楽漫画。この機会に、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

EYS音楽教室

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MUSIC LESSON LAB
投稿者
フリーライター、元看護師。福岡県出身、神奈川県横須賀市在住。健康関連の記事を中心に、趣味の分野まで幅広く執筆。遊ぶように楽しく生きることがモットー。趣味は一人カラオケ。メロコア系バンドが大好きです。