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APR,2019
APR,2019

【ギター】間違った練習がケガのもとに?注意しよう

編集スタッフ :グッドラック・ナギ

ギターに限った話ではないかもしれませんが、楽器はしっかりと練習すればその分だけ上達することができます。もちろん、効率の問題はありますが、練習は決して裏切ることはありません。
とはいえ、誤った練習を繰り返すことによって、思わぬケガをしてしまったり、身体を痛めてしまう可能性は十分にあります。
ギターの練習でケガ?と思われる方も多いかもしれませんが、激しい運動ではなくても、無理な体勢をしたり、力の入れ方を間違えることによって、筋や関節などを痛めてしまうという話は決して珍しいことではありません。
ギターの演奏だって例外ではないのです。間違った練習を続けて、身体を痛めてしまってはギターが弾けなくなってしまいます。つまり、上達するための練習が逆効果となってしまう可能性だって十分にあるのです。

では、具体的にどういった練習がケガなどの原因となってしまうのでしょうか?

今回はギターの練習によってケガをしてしまったり、身体に負担をかけてしまうことを防ぐために、間違った練習方法についてご紹介しましょう。
毎日真剣にギターに取り組んでいる方こそ注意が必要なのです。

■ギターの練習は「筋トレ」ではない?

人間の身体を動かすためには筋肉が必要です。ギターを弾くために、指を動かすのにも筋肉は使われています。
そう考えると、指に筋肉をつけなければならないのでは?と思われる方も多いかもしれません。

海外のトップギタリストには筋肉質でマッチョな方も多いのでギターには筋肉が必要と思っている人もいるでしょう。

もちろん、最低限の筋肉は必要であるものの、無理に指や腕に筋肉をつけようとする必要はありません。

弦をしっかりと押さえることができないのは指の力がないから…そう考えてしまう方も少なくないようです。
ですが、しっかり押弦し、綺麗な音を出すことができない原因は力ではなくフォームや押さえ方であるというケースがほとんどです。それなのに、正しいフォームや押さえ方を知らずに力でどうにかしようとすると、当然身体に負担をかけることになってしまいます。
なので、弦をしっかりと押さえることができないからといって、握力のトレーニングをする前に、フォームや押さえ方をしっかりと見直すべきなのです。

もちろん、正しい方法であれば、筋肉をつけることは間違いではありません。ですが、できないことを力、筋肉が不足しているせいだと決めつけるのはやめましょう。

ストレッチにしても同様です。ギターをはじめたばかりのころはなかなか指のストレッチができず、思うようにフレーズを弾くことができないものです。
だからといって、物理的に無理矢理指を開こうとするのはNG。筋を痛めてしまう原因になります。もちろん、指の柔軟体操などはとても有効ですが、ゆっくりと時間をかけて行うようにしましょう。


何をするにしても、短期間で無理をするのは怪我の原因です。結果としてそれで練習することができなくなってしまえば、より成長が遅れてしまうことになるのです。

とにかく、ギターの練習は筋トレではない。この点をしっかりと頭に入れておくことが重要です。
身体能力よりも、正しい演奏の仕方をマスターすることを考えるようにしてください。

■痛むのに「根性」でやりきろうとするのは絶対にNG!

ギターの練習をがんばりすぎて指にマメができてしまった…多くの初心者ギタリストが経験することになる壁のひとつです。
人によっては、指先が痛んでもそのまま弾き続けることによって、指の皮が厚くなって痛みもなくなるということもあります。


確かにそれも事実かもしれませんが、無理をするのはやめましょう。指先に豆ができたまま練習を続けると、いずれ皮がやぶれてキズができてしまいます。そして、そのキズに細菌などが入ると重症化する恐れもあるためです。
痛みを感じたり、指先に傷ができてしまった場合は、ある程度落ち着くまで練習を控えるようにすべきでしょう。

そもそも、指にマメができた状態では、どうしても痛い部分をかばってしまいますので、正しいフォームでのプレイはできません。その結果として変なクセがついてしまう可能性もあります。
変なクセがついてしまうと、当然成長のスピードも遅くなってしまいます。一度ついてしまったクセを矯正するのは大変なのです。

これは指先のマメに限った話ではありません。練習していて、指や手のひら、手の甲などの関節が痛むこともあります。そんなときに無理をして練習を続けてしまうと重症化し、治癒するのに長い時間がかかってしまう可能性もあります。

痛んでも練習を続ける、といった根性論はスポーツの世界でも否定されるようになりました。もちろん、音楽の世界でも例外ではありません。
根性よりも、いかに効率的に正しい練習をするのかが重要なのです。

そもそも、無理をした練習は精神的にもとてもつらいものです。これでは楽器を練習することがストレスになります。結果として、それが挫折に繋がる可能性もありますので注意しましょう。

ギター演奏に必要なのは筋肉でも根性でもない。これを頭に入れていれば、自然と間違った練習を避けることができるはずです。

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MUSIC LESSON LAB
編集スタッフ
音楽と猫とプロレスをこよなく愛する恐妻家系ライター。最近の悩みは抜け毛と優秀なレスラーの海外流出。特技は美味しい唐揚げ作り。今後の目標は極上のチャーシュー作り。座右の銘は「人生はギャグだ!フィクションだ!」by町田康。