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OCT,2021
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電子ピアノと生ピアノはどう違う?はじめてのピアノの選び方

投稿者 :しょうこ

皆さんはピアノを始めるとしたら、生ピアノと電子ピアノ、どちらを買って練習しますか?
そもそもそれぞれがどのように違うか分か分からず、迷われることもあるかと思います。

これからピアノを始める方は、音の大きさや家の広さだけで判断せず、生ピアノの電子ピアノそれぞれの構造や長所短所を知った上で選ぶことをお勧めします。

私がピアノのインストラクターをしていてよく思うのですが、まずこの楽器選びの時点で間違えてしまっている方が多いように思えます。プロや音楽大学を目指す場合は、ぜひグランドピアノをご購入していただきたいですし、趣味で少し弾けるだけで良いなら電子ピアノでいいと思います。しかしここでご覧になっている皆さんには、私の本心としては生ピアノ(アップライトピアノ)をお勧めしたいのです。

ピアノの歴史

現在の皆さんがイメージされるピアノが発明される以前は、「チェンバロ」という鍵盤楽器がありました。

この楽器は国によっては「ハープシコード」や「クラブサン」などとも呼ばれています。 チェンバロは鍵盤を押すと鍵盤の奥の柱が上がり、そこに付いている爪が弦を弾いて音を出します。音の強弱(大小)はあまり表現をすることができず、音域は4~5オクターブしかありません。

チェンバロ

(写真)チェンバロの鍵盤

そこからどうやってピアノが発明されたのか不思議に思いませんか?

ヒントは貴族です。
ヨーロッパでは15世紀ごろからイタリアのフィレンツェでルネサンス文化の発展に貢献したメディチ家の貴族達が、ハープシコードのように強弱が表現できないものではなく、もっと強弱のある楽器を求めはじめ、演奏会も小さな演奏会場ではなく芸術文化の発展に伴って広いホールで行われるようになったため、もっと音量も欲しいと思うようになりました。

そうした経緯があり、メディチ家に仕える楽器製作者によって18世紀の初頭にピアノ(正式名称ピアノフォルテ)が開発されました。ピアノフォルテとは、弱い音(ピアノ)も強い音(フォルテ)も自在に出せるということです。 ハープシコードでは同じ音量しか出せなかったのに、すごい進化ですよね。

電子ピアノの歴史

最近は、テクノロジーの進化によってアコースティック楽器のデジタル化が進んでいます。ぜひ、意識して世の中の音を聴いてみてください。デジタルな音が増えたなぁと思うはずです。中でも、デジタル楽器でも使いやすく人気があり、持っている方が多いのが電子ピアノなのではないでしょうか。グランドピアノやアップライトピアノに比べると歴史は浅いですが、進化の過程は素晴らしいです。ピアノは18世紀頃に発明されました。対して、電子ピアノは1960年代にRMIエレクトラピアノという名で発明されました。

しかし、初期の電子ピアノはタッチの強弱によって音色や音量を調節することはまだ不可能でした。日本で初めて電子ピアノを造ったのはローランドという会社です。1974年に世界初のタッチの強さで音の強弱を変えることができる電子ピアノ(EP-30)が発表されたのです。

その後も電子ピアノは目覚ましい発展を続け、現在では鍵盤のタッチや音色も生ピアノに近い機種が登場しています。

生ピアノの良さ

生ピアノのメリットは、ピアノの中にある、金属の弦や木製の響板で鳴る生楽器の音を楽しめるところです。例えば、木製のアコースティックギターとエレキギターの音を思い浮かべてみてください。はっきりと違いがイメージしやすく、分かりやすいかと思います。J-Popなどの比較的軽い曲だと、電子ピアノの音色でも楽しめるかと思いますが、ショパン、ベートーヴェンなど、本格クラシックの曲を将来弾いてみたいとお思いになるのであれば、生ピアノをお選びになった方がいいと思います。

現在では電子ピアノもだいぶ進化していますが、やはり生ピアノは低い音から高い音まで本物の響きがあります。
ぜひ一度生ピアノを触って体験をしてみてほしいです。

電子ピアノの良さ

生ピアノの音はとてもおすすめです。しかし、周りの家のご迷惑になるのではないかと思う方もいますよね。

生ピアノにも後付けで消音機能やヘッドフォンを付けることもできますが、電子ピアノでももちろんヘッドフォンをさして練習することができます。また全体の音量をつまみで調節することができ、小さな音で練習することもできます。

また、生ピアノは中に弦が張ってあるため、年1回の調律が必要になります。調律は2時間くらいで、値段は1万円程です。対して電子ピアノは音が狂わないため、調律不要です。生ピアノの調律が終わったあとに弾いた時の音が新しくなった感動が味わえないのは残念ですが、調律がないのは楽ですよね。上の鍵盤だけにするか、脚をつけるかも選べますし、重さも電子ピアノの方が軽いので自力での移動が可能です。

演奏にどのような影響がでるか

電子ピアノと生ピアノが違う大きな点は、生ピアノが本物であり、電子ピアノはそれを電子的に限りなく近づけて再現したものということです。生ピアノは本当のピアノの音を存分に楽しむことができ、細やかな表現力やミスタッチもちゃんと感じることができます。

音の長さも生ピアノは少し違いますよ。また、鍵盤の重さが違うため、趣味程度であれば電子ピアノでも良いのですが、電子ピアノを使っているわたしの生徒さんは、家では弾けていたのに、スタジオの生ピアノでは弾けないのはなぜなのか?とよく仰います。そこが家の電子ピアノとスタジオの生ピアノの違いが生まれ、なんとなく楽しむことができない理由なのではないか、と思ってしまいます。
ご自宅の電子ピアノの鍵盤は軽いので、家だと簡単に弾けていたけれど、スタジオの生ピアノは鍵盤を弾くときに重さがありますから、思うように手や指に力を入れることができないのです。完全に使う筋肉が違うからです。

レッスンや演奏会、ストリートピアノは生ピアノが多いです。そのたびにモチベーションが下がってしまうのはもったいないので、私は生ピアノの購入をお勧めしています。

おすすめの選び方

電子ピアノのタッチは、樹脂(プラスチック)でできている鍵盤や木製の鍵盤、さらには生ピアノの鍵盤の機構を再現したハイブリッドな鍵盤など、さまざまな種類があります。
あなたがピアノ教室に通いたいなと思っていて、自宅での練習用として電子ピアノを購入したい場合は、できるだけ生ピアノに近い感覚で演奏できるモデルが非常にお勧めです。今はとても生ピアノに近いタッチのものもありますのでぜひ楽器店に行って試してみてくださいね。

生ピアノの場合は、まず、縦長のアップライトピアノか、横に広いグランドピアノがあります。大きさはかなり違ってきます。もちろん大きければ大きいほど弦が長く、素敵な音が出ます。ほとんどの曲は電子ピアノでも、縦長のアップライトピアノでも弾けるのですが、作曲家が考えた通りに弾こうと思うと、グランドピアノでなければ演奏することができない音楽表現があります。アップライトピアノよりも、グランドピアノで弾く場合、なめらかに弾けば、より感情のなめらかさの表現が弦に響きます。

それぞれの楽しみが違うので、目的や用途にあわせて選んでみてください。

EYS音楽教室では 生ピアノプレゼント

EYS音楽教室ではご入会される方に楽器プレゼントキャンペーンと言うものをやっています。ギターやバイオリンなどもありますし、電子ピアノもあります。なんと最近は生ピアノプレゼントキャンペーンという、この音楽教室以外ではあまりきいたことのないキャンペーンが始まっています。生ピアノは普通に買うと高いイメージですが、このEYS音楽教室ではレッスンを契約すると同時に楽器がもらえるので楽器を買わなくても家で練習ができると、とても人気で好評なプレゼントキャンペーンとなっております。

EYS音楽教室がプレゼントしている生ピアノは、アップライトピアノとよばれる縦長のピアノになります。EYSオリジナル楽器の「グレンツェント」という名です。

プレゼントキャンペーンの楽器はあまり品質が良くないのではないかと考える方も多いのではないでしょうか。
ご安心ください。EYSオリジナル楽器は以下3点をお約束しています。

  • 価値に見合った適正な価格
  • 妥協しない技術と品質
  • 本物の楽器と音と手触り

適切な価格で品質も良いと安心できますね。

続いては、アップライトピアノ「グレンツェント」のこだわりについてです。

このピアノのこだわりポイントとして、特に弦、アグラフ、セーフティーアーム、黒鍵、響板、ハンマーにこだわっています。

ハンマー

ドイツ製のレンナーハンマー。
音の表現を素直に伝えるドイツ製のレンナーハンマーを使用。世界の一流老舗ブランドです。

ドイツ・レスロー社のミュージックワイヤーを使用。世界的に高級機種にはレスロー弦が張られています。

アグラフ

中低音にアグラフを採用。
張力の均一化と弦幅のバランスを保ち、音律を持続させます。

安心のセーフティーアーム

鍵盤蓋を放してもゆっくりと下りるセーフティーアーム付き。指を挟むことがないので、小さなお子様でも安心。

肌触りが柔らかい黒鍵

黒鍵に黒檀を採用。
肌触りが柔らかく木目がオシャレな珍しい黒鍵です。

音の響きが良い響板

背が高いため響板も大きく音の響きが良い。
ヨーロッパ産のスプルースを使用。

と沢山のこだわりがある楽器です!
是非ゲットしてくださいね!

ピアノを習うならEYS音楽教室がおすすめ

EYS音楽教室をお勧めする理由は、いくつもあります。珍しい和楽器も含め、30種以上の楽器コースがあり、各楽器を教える講師がそろっています。講師がどんなレッスンをモットーにしているかがHPですぐわかり、体験レッスンも無料で随時おこなっていて申し込みもシンプルです。

また、スタジオでおこなわれるライブレッスンのみならず、オンラインレッスンも実施しています。複数のコースを選ぶことができ、講師都合でなく教わる生徒さんの日程都合でレッスンやスタジオを選ぶことができて、お仕事とレッスンの両立がしやすい工夫がされています。そして最後にイチオシのリコメンド。自分のノウハウを教えたい、少しでも上手になってほしい、という純粋な気持ちを講師が「熱く」もっています。この気持ちを皆様にお伝えすべく、今日もレッスンをおこなっています。

急な予定にも対応!無料で補講ができる

急遽仕事が入ってしまったり、予定が変わったりするため、毎週決まった曜日、時間にレッスンを受けることができないからどうしよう、と思っている方も多いのではないでしょうか? EYS音楽教室は月2~8回、自由にスケジュールを組むことができます。さらに、無料で補講(別日にレッスンを振替することができる)サービスもあるので、仕事やプライベートが忙しいという方でも、曜日や時間に縛られることなく気軽に続けることができるのです。しかも、補講時は好きなスタジオでレッスンを受けられたりします。

例えば平日は自宅近く、休日は外出先に合わせて、などその日の予定に合わせて都合の良いスタジオを選ぶことができます。また、コースはピアノで契約しているけど、無料補講ではなんとヴァイオリンを習う、ということもできます。無料補講の楽器は57種類の中からお好きな楽器を選ぶことが出来るので、そこもEYS音楽教室ならではの楽しめるポイントだといえますね。

まとめ

お読みくださりありがとうございます。

あなたにとって素敵なピアノをお選びになるお手伝いができていたらとても嬉しいです。

きっとピアノが弾けるようになるまで、何回も大きな壁にぶつかると思います。私もそうでした。

そのたびに、辞めようかな、挫折してしまいそうだな、と思ってしまうかもしれません。そんな時こそ、心を奮い立たせて練習に集中し、そこでやっとお客様の前でステージの上で演奏できます。それを何回も繰り返すことにより、上達し、成長することができます。

しかし、人は習慣化されていないものに取り組むことができません。家でひとり練習をすることはかなり難しく、モチベーションが上がりません。やる気が無くなってしまい、壁にぶつかったときに簡単に諦めることができてしまいます。それでは勿体無いですよね。

そこで、EYS音楽教室に通うと、月に何回か講師のレッスンを受け、刺激を受けることができます。また、レッスンの復習のために練習をしなければなりませんし、それにより、どんどん自分の上達が分かると思います。

なので、自らをその環境に置き、講師から良い刺激を定期的に受けるということが大切になってくるのです。

これにより、ご自身の弾きたかった曲の習得を諦めずに継続することができますよ。

せっかくやりたいと思った気持ちを大切に育てて、可能性を広げてみませんか?

可能性が沢山つまったEYS音楽教室で、基礎から一緒に習得し、一緒にピアノを楽しみましょう♪

↑無料なのでお気軽に♪
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MUSIC LESSON LAB
投稿者
4歳からピアノを始める。 平成17年19年 日本ピアノ教育連盟奨励賞受賞。 平成22年 上位5名のみ演奏できる卒業演奏会にて演奏。 平成24年 副科で長唄三味線を始める。 平成26年 名古屋まつりや太閤花見茶会にて長唄三味線を演奏する。 大学在学中様々な楽器の伴奏を日本各地で行う。 卒業論文「初学者のための楽器研究」作成。 中学校教諭一種免許状(音楽)取得。 高等学校教諭一種免許(音楽)取得。 名古屋音楽大学音楽学部卒業。