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JUN,2020
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【ユーフォニアムの基本講座】初心者向けに楽器の知識から吹き方まで解説

投稿者 :河野岳美

ユーフォニアムはどんな楽器?

見た目は大きなトランペットというか小さなチューバといった方がしっくりくる、ベルを上に向けて構えるユーフォニアム。生後1〜2ヶ月の赤ちゃんと同じくらいの重さがあります。一般的にはB♭管でぐるぐると何重にも巻かれた管で出来ています。3本または4本のピストンで操作をし、トロンボーンと同じ音域を担当。音色は柔らかく、まるで男性テノール歌手を彷彿させるような朗々とした響きを持っています。

ユーフォニアムの取り扱い方を知っておこう

楽器を吹く前に少しだけ取り扱いの注意点に触れておきましょう。

重い金属製のユーフォニアム。その重量感で何をしても壊れなさそうですが取り扱いを間違えるとすぐにリペアマンのお世話になってしまいます。金管楽器全てに共通ですが、ぶつけたらすぐに管が凹みます。凹んでしまうと音にも影響しますし、金属ですから100%全く同じ状態には戻りません。ケースから取り出す時にはマウスパイプを持つのも避けましょう

置き方、立て方について

椅子や床に寝かせて置く時はピストン側を下にして。ベルを下に立てる時は不安定になります。転倒しないように壁などに立てかけるようにしましょう。

実践編:ユーフォニアムを吹いてみよう

ここからは実際に音を出してみましょう!マウスピースを取り付けることをお忘れなく!

構え方

右手は人差し指から薬指までをピストンに添えましょう。楽器によっては4本ピストンが並んでいるので、その場合は小指まで使います。

左手は赤ちゃんを抱き抱えるように持ちます。4番ピストンが横にある楽器は左手の人差し指でで操作できるように構えてください。両手で持つことが出来たらベルが自分の顔の右側に来るように斜めに構えます。

楽器自体が左右非対称です。身体と顔をまっすぐにしてマウスピースを口に持ってきましょう。楽器に口が向かって言ってはダメです。顔は真っ直ぐ。そこに楽器を持ってきます。

よほど背の低い方でなければ楽器を太腿の上に置いた状態ではマウスピースの位置が低いと思います。立って構えるときのように座っていても両手で楽器を保持できれば良いですが、何かクッションのようなもので高さ調整していただいて問題ありません。ユーフォニアム用のマクラなんてものも市販されています。雑誌、クッション、タオルなどで自作しても良いですね。

ギャラックス ユーフォニウム座奏用まくら

音の出し方

ユーフォニアムに限らず金管楽器は唇を震わせて音を出します。みなさん唇を「ブルブル」と震わせること出来ますか?小さい頃、唇で「ブッ」っておならの音を真似てお母さんに怒られたことありませんか?ユーフォニアムではこの「ブッ」が大事です。

唇を軽く閉じてください。その際に顎の力は抜いて、上下の歯と歯の間は開けておきましょう。そして口元は唇を閉じたまま僅かに口角をあげるつもりでニコッと。そのままマウスピースを唇の真ん中に当てます。押しつけすぎないでくださいね。まずそのまま息を入れてみましょう。ここで自然に「ブー」と音が出たら良いですが、ほとんどの人は「スー」ですね。中には息が入らず「ンッ!・・・」って苦しくなっちゃう人もいるかと思います。このような人はまず口から息をスムーズにゆっくり吐いて、楽器に息を入れる感覚を覚えてください。慌てなくて大丈夫。息を入れているだけで音になってしまう人はそのまま音を出す感覚を覚えちゃいましょう。

なかなか音にならない人は力の入れ方や抜き方を自分なりに色々試してみてください。こればかりは文章でなかなか伝えられるものではないので、自分なりの感覚を掴みましょう。どこかで「ブッ」と鳴ったらその感覚を何度も繰り返して覚えてくださいね。

出したい音を出してみよう

音が出たら、その音が何の音だったのか確認します。というのも金管楽器は同じ指使いで複数の音が出るんですね。よっぽど力まない限り最初に出た音はB♭かFの音かと思います。どの音でも構いません。自分が出した音を今度は自分の意思で吹いてみましょう。Fの音が出ちゃう人は「Fの音を出す!」と自分に言い聞かせて出せるようにします。それがコントロールできるようになったら今度は違う音が出せるようにしていきましょう。今出しているのがFの人は低い方のB♭の方が楽でしょう。最初に上のB♭が出ている人はF、下のB♭と順に下がっていきましょう。最初に下のB♭だったら今の音より高い音というイメージで音が変わるようにします。Fが出るか上のB♭が出るかわかりませんが、こんな感じで吹くとこの音が出るんだという感覚を掴んで下さい。それぞれの音が出るようになったらその音を真っ直ぐ長く伸ばせるようにしましょう。

ピストンを押して音を変えてみよう

音が伸ばせるようになったら今度は右手のピストンを押して音を変えてみます。

このピストン、ピアノの鍵盤やリコーダーの指使いのように順番に並んでいるのではないんですね。簡単にいうと、ピストンを押すとその分管が長くなるので音が低くなるんです。このどれくらい長くなるか、音が低くなるか、の組み合わせで操作しています。なんか難しいですね。でも規則があるので必ず覚えられます。

まずは何も押さずにご自身の得意な音を伸ばしてみましょう。そうしたら中指で2番ピストンを押してください。人差し指、中指、薬指、小指(または左手のサイドピストン)の順に1〜4番と言います。

何も押さない音から2番を押すと半音低くなります。F→E(ファ→ミ)またはB♭→A(シ♭→ラ)となりましたか?うまく出来なかったら頭の中でちゃんと音を歌ってみましょう。金管楽器は歌と体の使い方や音の取り方が似ています。なのでピストン押したら勝手に音が変わるのではなく、歌で音を変えるようにピストンを押すと同時に自分でも音を低くするようにイメージしてください

わからないことは人に聞こう!

楽器の構え方から音の出し方、音の変え方まで簡単に説明してきましたが、よくわかんないという方が大半かと思われます。金管楽器って外から見えている部分では全く何をやっているのかわからないんですね。全部マウスピースで隠された唇や口の中といった目に見えない場所と音を取る感覚という人それぞれの話なので文章で読んでもいまいちピンとこないかもしれません。なのでわからなくなったら素直に出来ている人に聞いてみるのが近道ですね。

どうせ聞くならプロに聞こう

ユーフォニアムに限らず金管楽器全般は表から見えていない、人それぞれの感覚に頼ることばかりで成り立っています。なので人に聞いてもその人なりの感覚なので上手く伝わらないことが多いですね。その点プロはこの伝える経験値が高いので的確に答えてくれます。始めたばかりのうちにちゃんと教わっておけば間違った吹き方で遠回りしなくて良いですね。

「EYS音楽教室」をおすすめする理由

EYS音楽教室では現役で現場に立っている講師から、現場は引退したけど圧倒的な経験値を持って指導に当たる講師など様々な講師が在籍しています。一般的なレッスンは一人の先生について教えてもらいますが、EYS音楽教室ではレッスンごとに先生を選ぶことが出来ます。さらに他の楽器までレッスンの受講が可能。

ユーフォニアムのコースがある教室も数多くありませんが、複数の講師が在籍しているのもEYS音楽教室ならでは。学年が変わってパート移動があっても大丈夫。急にサックスに移動になりましたとか、実はフルートに憧れてて吹いてみたい、歌が好きだからボイトレも受けたい。こんな希望も同じレッスン費用で出来てしまうんです。

やりたいことを実現するためのレッスンですから、やりたいことができる環境というのは非常に大事です。

最後に

初めて楽器を持つ方にむけて本当の最初のステップだけ書かせていただきました。教則本やネットの情報など情報は山ほどありますがなかなか文章だけでは伝わらないのも事実。早い段階でレッスンを受けてしまうのがお勧めです。変な癖を付けないようにユーフォニアム生活を楽しく送ってくださいね!

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