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MAY,2017
MAY,2017

”吹奏楽あるある”で有名、日本で唯一の「吹奏楽作家」!オザワ部長ってどんな人?

# 音楽ネタ

投稿者 :吹原紗矢佳

これまで吹奏楽に関わってきた方なら、きっとうなずける「吹奏楽部あるある」。今回は、そんな「吹奏楽あるある」の権威として活躍する、オザワ部長のことをご紹介します。

オザワ部長って?

オザワ部長は、1969年生まれの神奈川県横須賀市出身。早稲田大学第一文学部文芸専修卒のエリートです! 学生時代はアルト・テナー・バリトン3種のサックスを担当し、現在はソプラノサックスとアルトサックスを吹いているのだとか。どんな活動をしているのかというと……

全国各地の学校の吹奏楽部や吹奏楽団を取材し、「吹奏楽あるある」の権威としてのユーモア路線と部活動やコンクールの感動を伝えるドキュメンタリー路線との両方から、吹奏楽の楽しさや魅力を発信する。

書籍や雑誌、Web媒体、CDのブックレットに執筆するほか、トークショーやラジオ番組、吹奏楽指導者のためのDVDにも出演する。

wikipedia

「吹奏楽あるある」だけではなく、吹奏楽の楽しさや魅力も伝えています。吹奏楽界自体に大きく貢献されているんですね~!

『ブリッツ フィルハーモニック ウインズ』のYouTube動画に、オザワ部長が出演されていました。「吹奏楽あるある」エピソードや、「吹奏楽あるある」そのものが生まれた経緯などが語られています。吹奏楽経験者なら、それを観るだけでも、かなり共感できる内容です! なんで学ランなのかって? 学ランが正装であり、15歳だという設定だそうです(笑)。

吹奏楽作家の異名も!? オザワ部長の著書

オザワ部長は、これまでに多数の書籍で編集や監修を務めています。ここでは、オザワ部長の著書の一部をご紹介します。

『あるある吹ペディア』

吹奏楽部のあるある“すぎる”、吹奏楽部辞典です。吹奏楽部の日常や楽器、コンクールまで、吹奏楽部のすべてをマンガつきで紹介。全日本吹奏楽コンクール最多出場を誇る、愛知県の愛知工業大学名電高校の取材レポートなどの読み物も収録されています。その他には、人気作曲家・声優との対談、座談会、思わず音楽室の壁に貼りたくなる名言コーナーも。

『翔べ!私たちのコンクール』

“赤ブレ(赤いブレザー)”の強豪校として全国に知られる東海大付属高輪台高校吹奏楽部。オザワ部長が彼らに完全密着取材した、吹奏楽青春ドキュメントです。全国学校図書館協議会選定図書にも選ばれるほどの名著。吹奏楽経験者でなくとも十分に楽しめる一冊です。

みんなのあるある吹奏楽部 ゴールド

“ゴールド金賞”級の吹奏楽あるあるが、なんと約300ネタも収録! 現役の吹奏楽部員でもOBでも、強豪校でもそうでなくても、みんなが共感できる「吹奏楽部あるある」がたっぷりと楽しめる大満足の一冊です。市立習志野高校や埼玉県立春日部高校(男子校)への取材記事なども掲載。

『吹部ノート

吹奏楽部員にとっての一大イベントといえば、夏から晩秋にかけてのコンクール。地区予選を勝ち抜いてきた強者が競う「全日本吹奏楽コンクール」は、吹奏楽の甲子園とも言えます。『吹部ノート』は、そんな全日本の舞台を目指す吹奏楽部員の姿を追った、青春ドキュメンタリーです。安城学園高校、武生商業高校、大阪桐蔭高校、東海大付属高輪台高校、出雲高校、八王子学園八王子高校の6校分のエピソードが掲載されています。

『きばれ! 長崎ブラバンガールズ 藤重先生と活水吹部7か月の奇跡』

吹奏楽の強豪校・精華女子高校から、“無名校”である活水中学校・高等学校にやってきた名指導者・藤重佳久先生が、中学生14名を含む60名の「デコボコ吹奏楽部」をわずか7カ月で全日本吹奏楽コンクールに導くまでの奇跡の実話!

しかもこれ、『吹部ノート』に登場する6つの高校が全日本を目指していたのと同じ年の話なのです。藤重先生の指導メソッドも収録されているので、吹奏楽部員だけでなく、顧問にとっても必読の一冊です。

「吹奏楽あるある」は、何を目指している?

そもそも、どうしてこんなに多くの著書で「吹奏楽あるある」を世に広めているのでしょうか? オザワ部長は、「吹奏楽あるある」に対する思いを、このように語っています。

吹奏楽・音楽というものは、本来は楽しんでやるもの。しかし、部活という性質上どうしても「ツラさ」「苦しさ」「大変さ」が「楽しさ」よりも勝ってしまうことがあります。そういうときに「吹奏楽あるある」の本を読んでもらうことで、ツラいことも“あるある風”に言い換えて、「そういうことってあるよね」とみんなで共感し、楽しんでもらえれば良いなと。そして、吹奏楽って“やっぱり楽しい”と思ってもらえれば嬉しいと思っています。

どんな「あるある」でも、共感すると同時になぜか恋しくなりますよね。現役を離れて10年以上たった筆者でも、なんだか吹奏楽が恋しくなってしまいました(笑)。“共感”は愛着を生み出すのかもしれませんね。

その他の活躍にも注目!

吹奏楽 大人

オザワ部長は、もちろん書籍以外でも活躍中です。インターネットラジオのOTTAVAでは、『Bravo Brass』という2時間番組のプレゼンターを務め、吹奏楽の最新情報やオザワ部長の吹奏楽活動(=吹活)レポートなどを紹介しています。

その他には、“あるある”な総合吹奏楽情報サイト『ある吹net』を運営。現役吹奏楽部員はもちろんのこと、OB・OG、顧問、一般楽団、プロ奏者など、“吹奏楽を愛するすべての人”のための総合吹奏楽情報サイトです。こちらには、最新ニュースからインタビュー、コンクール・学校レポート、あるあるネタなどシェアしたくなる話題が盛りだくさんです。

オザワ部長ブログ▼
http://ameblo.jp/suisougakubu-aruaru/

『あるある吹奏楽部』オザワ部長Facebook▼
https://www.facebook.com/minsuiaruaru/

オザワ部長公式Twitter▼
https://twitter.com/SuisouAruaru

音楽を楽しみたいときに

吹奏楽経験者なら必見の“吹奏楽あるある”本。「吹奏楽」という形でなくとも、個々の楽器をやっている方でも十分楽しめる内容です。部活や音楽をする上で、何か壁にぶち当たったときは、ぜひ書籍を読んでみてくださいね。

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投稿者
関西出身で愛知県在住のフリーライター。3歳の頃から13年間続けたピアノはすっかり忘却のかなたで、今や弾けるのは猫踏んじゃったのみ。高校時代は吹奏楽部でトロンボーンを担当。