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【ウッドベースのコード講座】名曲を使ってコードの仕組み・種類を現役講師が解説!

ウッドベースのコードの仕組みをまずはチェック

ジャズベースを学んでみようと思って一番最初にわからなくなるのがコードですよね。このコードだけを見てベースラインを作らなければいけないのでベーシストにとってコードの知識は必須です。今回がジャズ初心者の方向けにウッドベースの指板とともにコードを理解して、楽曲へどうやって落とし込むのかやっていきましょう。

コードの理解の前にまず音程についておさらい

コードを理解する前に音程というものを知っていただきましょう。音程って漢字で書くと難しそうですがなんてことはない、音と音の距離を測る言葉です。ドレミファソラシドの最初と最後のドを比べましょう。これは皆さんも聞いたことある「1オクターブ」という距離です。何かの音から他の音までは必ず距離を表す数字があるってことなんです。さて、距離というからには単位があります。音楽の世界では「度」という単位で音と音を測ります。そして音楽の世界にはゼロがない。小数点も分数もありません。あとは数え方さえ知れば難しいことは何もないですね。

先ほど1オクターブと言いましたが、「度」じゃないじゃんとお思いですよね。そうなんです。これは別の単位になりました。ドルとセント、メートルとキロメートルみたいな。ではこの1オクターブを「度」で言いますと8度となります。数え方は出発点のドから指折りドレミファ〜と数えると最後のドは8番目。なので8度となるわけです。ドと同じ位置のドを比べたら1度となります。ではドからみたソはなんでしょう?ドレミファソなので5度ですね。ではソから見た上のドは?ソラシドで4度。

ではこれらの音を一緒に鳴らして見ましょう。1度のドードはいっぺんに弾けないですが、1オクターブなら弾けますね。ドーソもソードも弾けます。

どうです?綺麗にハモりますね。これらの音程、1・4・5・8度は完全に調和する音程いう意味で「完全音程」と呼びます。なので、正確には「完全1・4・5・8度」と言います。

1オクターブが8度なので、残りの2・3・6・7度を見て見ましょう。ドからミは何度でしょう?そう、3度ですね。ではここでドからミ♭はどうでしょう?小数点も分数もないので、実はこれも3度なんです。そうはいっても違う音。

鍵盤でもベースの弦でも見てください。ドから見たミと、ドから見たミ♭は長さ違いますね。なので、ドーミを長い3度で「長3度」、ドーミ♭を短い3度で「短3度」と呼びます。

これを英語にすると、長3度をMajor 3rd、短3度をminor 3rdと言います。ここでどこかで耳にしたメジャー、マイナーという単語が初めて出てきました。これ覚えておいてくださいね。2・3・6・7度には長い、短いが存在します。1・4・5・8度は完全なものなので長短ないです。

長短、英語で言えばメジャー、マイナーがあるのは2・3・6・7度だけ。ではもう一度ドレミファソラシドに戻って見ましょう。最初のドから見たものは全て長音程(メジャー)と完全音程しかないんですね。

和音について

音程がわかったら和音について考えていきましょう。みなさんがコードと呼んでいるものが日本語で和音ということになります。

では和音とは何か?これはドレミファ〜と並んでいるものを一つ飛ばしに3つ以上重ねたもののことです。最低で3つ。ドから始まればドミソとなります。レからならレファラ。ミからならミソシと。
この和音、言葉だけなら簡単ですが細かく見ていくと実は構造が少し違うんですね。この違いについて次の項目でやっていきましょう。

基本的なコードの種類をおさえよう

みなさんもどこかで耳にしたことあるかと思われるメジャーコードやらマイナーコード。どちらも和音を指す言葉ですが聴いてみると響きが違います。これを分析してみましょう。

メジャーコード

まずはメジャーコードから。いわゆる「ドミソ」の和音がメジャーコードとなります。これの仕組みを見ていきましょう。

最初のドの音。これを根音、英語で「ルート」と呼びます。最初にも書きましたが、ドレミ〜を一つ飛ばしで積んでるので、ドからスタートしたら次は3番目のミの音。音程のとこでもやりましたね。正確には長三度(メジャー3rd)のミです。そして完全五度のソの音。

どの音から始まっても、最初の音をルートとして、長三度、完全五度としたものがメジャーコード呼びます。この「メジャー」と言う言葉は3度の音がメジャーだよってことなんですね。そしてこのコードはルートの音、ドミソならドを英語でCと記しただけでこの三和音を示すというルールなんですね。

さあここで指板をみていきましょう。

開放弦を使わなければ、ルートに中指をおけばメジャー三度は隣の弦の人差し指に。そしてルートに人差し指を置いて隣の弦の小指のところに5度の音があります。全てこのポジションで覚えて問題ないのですが、ウッドベースは開放弦を多用するので、開放弦が含まれているコードの場合は運指が変わります。それらは都度覚えていくとして、まずはこの位置関係をしっかり覚えていきましょう。

マイナーコード

メジャーコードは3度の音がメジャー3度だからメジャーコードと言いました。ではマイナーコードとは?そうです。3度の音がマイナー3度ならマイナーコードになるんです。ドミソのミの音をマイナー3度にするってことはミ♭にすればいいんです。ドミソでメジャーコード。ドミ♭ソでマイナーコードとなります。

ルートを大文字で書くのは一緒ですが、その横に小文字でmを書くとマイナーコードを表します。この小文字mはminor のm。メジャーとマイナーってどっちもMから始まる単語なんですね。なのでメジャーを大文字のM、マイナーを小文字のmで略するのが通例となっていますが例外もあるのでお気をつけて。

さて、マイナーコードを指板で確認しましょう。ルートとマイナー3度の位置関係は、ルートを小指で押さえると隣の弦の人差し指にあります。または、ルートを人差し指で押さえて同じ弦の一つポジションが上がった小指にあります。ルートの場所次第では隣の弦が使えないので両方の位置関係を覚えましょう。5度の場所はメジャーコードと同じくルートを人差し指で隣の弦の小指です。

コードの7thとは?

ここまでは基本のドミソ、3つの音だけの話しでした。これ以上音を重ねたい時はどうするの?となりますね。単純に一つ飛ばしでもう一個重ねちゃいましょう。ドミソの後はシですね。

ドミソシとなれば音は4つ。なので4和音と呼びます。でもってこのシの音。ドからみたら7度ですね。ここで音程の話を思い出してください。7度にも長短、メジャーマイナーありましたね。

そうです。シかシ♭どっちも重なる可能性があるのです。この7番目の音を重ねる時はコードの表記に7と書きます。mと書いたらマイナー3度のことでしたね。なので、同じくマイナー7度でm書いてしまうと混乱します。Cmm7とか見にくいですしね。なんのmかわかんないです。

なので、マイナー7度の時は何も書かずに単なる数字の7を書きます。その代わりにメジャー7度を重ねたい時はM7と、メジャーを表す大文字Mを表記しましょうとなりました。

この7度に関しては何のコードにって関係ないんです。メジャーコードだろうがマイナーコードだろうが、どっちかのコードに7度の音足してねってだけなので、この6種がわかればOKです。

「枯葉」を使ってウッドベースのコード進行を理解しよう

メジャーコード、マイナーコードがわかったところで曲に当てはめてみていきましょう。曲はスタンダードナンバーの「枯葉」の冒頭8小節です。

出てくるコードは4種類

この曲は冒頭の8小節がわかれば全て弾けてしまうんですね。出てくるコードを抜き出してみましょう。

譜面に出てくる△やØは略記号です。出版物にはよく書かれているのでついでに覚えてしまいましょう。△はM7、メジャー7thの略です。そしてØ7はm7♭5の略ですのでお気をつけください。

Cm7 , F7 , B♭M△7, E♭△7, AØ7 , D7 , Gm

出てくるの4種類って書いてるのに7個ありますね。これ、アルファベット除いて考えてみましょう。

◯m7 , ◯7 , ◯△7 , ◯Ø7の4種に分けられます。ここで初めて出てきたAm7♭5。これはAをルートにマイナーコードを作って7th重ねます。そして♭5というのは5度の音を半音下げてくださいという意味です。それぞれのコードと指板の対応を図にしたので確認していきましょう。

コードトーンでベースラインを作ろう!

これらの構成音を五線譜に並べるとこうなります。

これだとベースラインっぽくないので同じ音だけでフレーズにしてみましょう。

毎回4つ全ての音を使っている訳ではありませんし、オクターブの変化もありますがいかがですか?コードの仕組みがわかればそれぞれのルートからどの音で出来ているのか分かります。これが指板のどこにあるのか見えてくればこのフレーズ弾けますね。これらは譜面通りである必要ありません。音の順番変えたりしてみて自分なりにフレーズ作ってみましょう。

ウッドベースのコード理解におすすめの練習曲

ここから先はコードを一個ずつ分析しながら指板と照らし合わせて自分で考えてみましょう。

①:Fly me to the moon

譜面をよく見てみましょう。キーが違うので分かりにくいかもしれませんが、出てくるコードの種類は先にやった枯葉と一緒です。ルートの音が違うので指板と照らし合わせながらやってみましょう。

②:There will never be another you

#11とか♭9とか書いてありますが今は無視してルート、3度、5度、たまに7度で考えてみてください。やはり出てくるコードの種類は同じですね。

ウッドベースを上達するならプロに教わろう!

今回はなるべく簡単な言葉で図解しながら説明してきましたが、やっぱり専門用語だらけで難しいですよね。理論書にも同じようなことが書いてありますがもっと難しく書いてありますし。こんな時は素直に教わるのが近道です。

実際のレッスンを体験することがおすすめ

理論書に書かれていることは当然正しいんです。でも読んでわからなくても噛み砕いて説明してくれませんよね。本ですから当たり前。なので読んでわからなかったらわかっている人に教えてもらいますよね?音楽の世界も同じです。特にこんなコードや理論の話は独学よりも教えてもらった方が早いんですね。知識は一生ものですからこれを機会にしっかり学んでみてはいかがでしょう。

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最後に

今回解説しきれていないコードもたくさんあります。ベーシックなところだけの解説になりましたが、この基本がわかっていないとこの後がごちゃごちゃになってしまうので、まずは今回の基本をしっかり覚えて知識を増やしていきましょう!