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【ピアノの豆知識】ピアノの鍵盤が88の理由

音楽を数字から眺めてみる不定期連載。今回の数は「88」です。

黒と白の鍵盤が規則正しく並ぶピアノ。この鍵盤の数はグランドピアノもアップライトも、電子ピアノに至っても同じ「88」です。電子ピアノの鍵盤は88より少ないものもありますが、標準モデルはアコースティックピアノと同数です。

なぜ88なのでしょうか。これにはきちんと理由がありました。これからピアノを始める初心者の方も、ぜひピアノのことを知ったうえで練習を始めてみるのはいかがでしょうか♪

 

ピアノの進化とともに鍵盤数が増える

ピアノ 歴史

ピアノの誕生は1700年代初頭だと言われています。当時の鍵盤数は4オクターブ弾くことができる54でした(49という説もあり)。さらにピアノは進化し、ヴェートーヴェンなどが活躍する18世紀後半~は鍵盤数が増えて68になり、さらに19世紀後半になり、さらに音域が拡大し7オクターブの88になりました。演奏家の要望をきき入れながら、こうしてピアノは進化を遂げてきたのです。

現在ピアノという楽器はほぼ完成したと言えるでしょう、同時に鍵盤の数は88からは増えていません。

人間の耳が聞き取れる音域と鍵盤数の関係

人間の耳は約20ヘルツから約20,000ヘルツまで聞こえると言われていますが、実際は4,000ヘルツぐらいまでがきちんと受け取ることができるようです。なお16,000ヘルツ以上はモスキートトーンと呼ばれているので、それを知ると高周波数の音は聞き取りにくいことが分かると思います。

ピアノで発音できる音程は27ヘルツから4186ヘルツだと言われています。この数字は上記で書いた人間が難なく聞き取ることができる音とほぼ一致します。ですので、これ以上音程を広げても、きちんと耳に届かないばかりか、不快音としてとらえられてしまうため、今の音域がベストだと考えられています。

と、こんなことを書いておいて矛盾をしているようですが、中にはベーゼン・ドルファー社のインペリアルシリーズのように、97鍵盤というものも存在します。低音を6度低くし、音域を増幅させたモデルなのだそうです。

 

ピアノの弦の数

ピアノつながりで数字をもうひとつ。ピアノには多数の弦がありますが、弦は写真(※1)の線のことで、音を発する重要な個所です。1台のピアノにつき、多数の弦が張られているように見えますが、この数はいくつでしょうか。

ピアノの弦

※1

モデルにより多少の差はありますが、平均して「230」です。ひとつの鍵盤につき、1~3本の弦で引っ張られています。なお、中音~高音はひとつの鍵盤につき弦は3本、低音になるにつれて弦の数は少なくなります。さらに1本の弦につき、70~90kgの重力で引っ張られているというから驚きです。

 

音楽は耳でキャッチして、感じるままに楽しむもの。とはいえ、ちょっと視点を変えて数字で音楽を捉えてみるのも面白いですね。

 

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