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ドラムで恋/星野源を演奏|叩き方・ポイントを現役音楽講師が解説!

星野源の「恋」とは

テレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でもお馴染みの、この曲。評論家の間では『新しい時代のラブソング』としても定評があるそうです。世間的なイメージはドラマのエンディングで出演者たちが披露した「恋ダンス」が印象的ですが、歌詞の一部でもある「夫婦を超えてゆけ」というフレーズに見られる新しい時代間のマイノリティーも感じられるという点で音楽的のみならず文学的にも素晴らしい楽曲の一つです。

「恋」の特徴

「恋」の特徴ですが、シンプルな演奏フレーズの中にポイントとなるキメや間延びさせないようなフレーズが随所に散りばめられており俯瞰的に聞くとボーカルがよく聞こえるような「ポップスの教科書」的なアレンジになっていますが、テンポが速いこともあり、ドラマー目線で見ても基礎的なスキルを持っていないとタイトな演奏が出来ずにロックなサウンドになってしまう所が難しいですね。

「恋」の演奏方法を解説した動画をCheck!

実際に【星野源/恋】を演奏してみました

イントロの演奏方法を解説

イントロはとてもシンプルにシンバルとベースドラムの演奏に見えますが、段々と楽器が増えていくのがポイントである一方でいくつかのシンバルを使い分けて見るのもポイントです。これは、ドラムセットのセッティング状況にもよるのですが、ハイハットの近くにあるシンバルだけでなく、右側のシンバルも叩いてあげる事により、見た目にも動きが大きく見え音色的にもバリエーションが増えます(左右のシンバルによって音色は違うので)また、キメの後の16分音符をいかにもタイトに叩けるかがポイントです。8分休符をしっかり感じて軽やかに、タイトにAメロフレーズに繋げられると良いですね!

Aメロの演奏方法を解説

Aメロのフレーズは至極シンプルです。しかし、テンポは速いです。この速いテンポの中でしっかりとハイハットを刻む為にはまず、左足をしっかりと踏んであげないといけません。また、割と無意識に出来る方は少ないのですが、スティックのチップで叩いてあげる事がとても大事になります。ハイハットはドラムセットの中で唯一プレイヤーの意思で音の長さを決められる一方で叩く場所や踏み具合によって音色がかなり変わってしまいます。ここが、「ポップス」であるか「ロック」であるかの違いではないかと筆者は思います。ロックな今日であればハイハットを大きく刻んだザクザクした音が好まれますし、ポップスでは硬めのさほど大きくないシャープな音が好まれるのではないかと思います。筆者自身、よくレコーディングでハイハットの音色は一番気にしてしまいます。収録された後のEQ(イコライザー)の掛けられ方もこだわります。なぜ、そこまでこだわるかと言うと、ボーカルさんの音域に被ってしまう可能性が非常に高く、且つハイハットはドラムという楽器の中で一番音数が多い楽器だからです。

Bメロの演奏方法を解説

Bメロでは少しゆったりしたように聞こえますが、テンポは変わっていません。曲の速度は変わっていないのにゆっくり聞こえる原因はスネアの場所(バックビート)が変わっているからなのです。通常の8beatでは2拍目と4拍目で叩かれているバックビートが3拍目のみになっています。これにより、今までは1フレーズ1小節だったものが1フレーズ2小節に変わります。なので、遅く聞こえるんですね。実は、この手法ポップスではあるあるのやり方でして、Aメロで曲に導入してBメロで少しゆっくりとして印象を変えてサビで一気に盛り上げるという手法です。演奏方法としてはギターやベースも変えられるのですが、ドラム程影響力は無く(ドラムの方が耳につきやすい)ので曲の印象を変えるにはドラムのパターンを変えてあげるには一番効果的なんです。そして、このBメロでは上半身のハイハットとスネアドラムはゆっくりになってますが、ベースドラムのフレーズは曲中で一番忙しいかもしれません。よくよく聞いてみると、歌にユニゾンしているのがわかります。ここでは間延びさせないように細かいフレーズをベースドラムにさせているのがポイント。少し裏話をしてしまうと、生ドラムでこのまま聞くとベースドラムの音数が多いのでとてもやかましく聞こえます。しかし、レコーディングでは、各楽器の音量を現実の音(または音量バランス)よりも小さく加工できたりするので、ボーカルの声を消さないように上手くミックスされているのがわかります。とはいえ、この音数が多い演奏方法はとても合理的なのでぜひトライしてみましょう!

サビの演奏方法を解説

サビではいわゆる、ダンスミュージックなどでもよくあるアップテンポ且つベースドラムも4分音符でドンドン突き進んでいく感じのパターンです。しかし、随所に見られるスネアドラムのパッセージに注目していただきたいのです。これはダンスの映像と一緒に観ると一目瞭然のキメなのですが、実はボーカルが伸ばしているところを埋めるように入れられているフレーズでもあります。ポップス等、楽曲アレンジをする際にも参考にして頂きたいのですが、ドラムのフィルインと呼ばれるものは何かしらの楽器フレーズにユニゾンしていくか、曲の間の空白を埋める事により、次のフレーズに繋がる役目を持っているんですね。なので、いつもいつも適当に叩いているワケではないんですよ。ついついドラマー目線としては「どういう手順になっているのだろうか」「どこの楽器を叩いているのだろうか」という【どうやって叩いたのだろう】という意識になってしまうのですが、俯瞰的に【なぜこのフレーズを叩いたのだろう】という視点で曲をみて頂きたいですね。ドラマーはバンド全体を見渡せる立ち位置であると同時に音色が一番目立つ、いわば多大な影響力を持った楽器でもあるので是非1フレーズのみではなく他の楽器のアプローチも意識して曲を聞いてみましょう!

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最後に

いかがでしたでしょうか?今回は星野源さんの「恋」について執筆させていただきました。シンプルな中にも必ず意味のあるフレーズがあり、それは作曲者だけではなく演奏者の思いも紡がれているのです。フレーズ自体は簡単に聞こえるかもしれませんが、ドラムがこのフレーズを叩いた事によって輝く他の楽器フレーズがあるハズなのです。

なので、もし【私だったらこう叩く】という信念があっても大いに良いと思います。是非、ご自身で演奏する際は曲のコピーのみならず、ご自身でアレンジしてみてくださいね!