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MAR,2017
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【ネタバレ注意】TBSドラマ「カルテット」第9話のストーリーと劇中の音楽をレポート

# 映画&テレビ

投稿者 :しも

2017年の1月17日からスタートしたTBSの連続ドラマ「カルテット」

前回に続いて3月14日に放送された第9話のあらすじと、劇中に流れる曲をレポートします♪

豪華なキャスト・脚本家・演奏家については第1話のレポートをご覧ください。

第9話のあらすじ【ネタバレ注意】

鏡子(もたい まさこ)のもとを訪ねてきた富山県警の刑事、大菅(大倉孝二)は、真紀(松 たか子)を探していました。

真紀の本当の名前は「山本 彰子」で、「早乙女 真紀」という戸籍は14年前に裏の組織から買い取ったものでした。

山本彰子は10歳で母を事故で亡くし、その後母の再婚相手だった義理の父親に預けられてからは、暴力を受ける日々。

自転車での衝突事故を起こしてしまった加害者は当時12歳だった少年で、事故後、山本 彰子の家族は12年間に渡って賠償金を請求し続けたそうです。

平成15年、山本彰子は「早乙女 真紀」という戸籍を300万円で購入し、姿を消しました。

そして、「真紀」になった山本彰子の失踪と同時に義理の父は心不全で亡くなっている…

真紀が失踪した理由は、義理の父を殺したからなのか?それとも、加害者家族を哀れみ、賠償金の支払いを止めさせるためだったのか?

カルテット9話 やまもとあきこ

一方、司(松田 龍平)の家族の判断により、別荘を売る方向に話が進んでいるようですが、司は「少し時間ください。この別荘が僕が守りますから。」と、まだ諦めていません。

ある日、ライブレストラン「ノクターン」では、お金に困ったバイトの有朱(吉岡 里帆)が大二郎(富澤 たけし)に色仕掛けで迫りますが、大二郎は「キミ何してるの?そういうのやめてくれない?ぼく、ママのことを愛しているんだよ。」 と一蹴。これをキッカケに、有朱はバイトを首になります。

それにしても有朱…これまで悪女としてドラマを盛り上げてくれました。どうもありがとう!(笑)

そして、大菅はとうとう軽井沢の別荘にやってきます。

任意同行を求められた真紀は、翌日予定しているノクターンでの演奏を終えたら行くと決意します。

劇中で流れる音楽

1.「上り坂 下り坂 ま坂」作詞:坂本裕二、作曲:中野香梨

上り坂~ハハン ハ~ン♪ 下り坂~ハハン ハ~ン♪ そうね~人生は~まさか~♪

これまでに劇中で何度も真紀が口ずさんでいたこのヘンテコな曲は、演歌歌手だった真紀の母の曲だったことが分かりました!

作詞はドラマの脚本を手掛ける坂本裕二さん。

真紀の過去が明らかになっていくというシリアスなシーンで、「母親が売れない演歌歌手だった」というシュールな設定に、この曲…坂本裕二の世界観の神髄を感じます。(笑)

2.「アヴェ・マリア」作曲:Franz Schubert

第1話では真紀が1人で演奏し、第2話では司の回想シーンで、彼が大学生だった頃の学園祭で真紀が弾いていたこの曲。

第9話では、はじめてカルテットの4人で演奏しています。

演奏をしながら涙ぐむ真紀。

優しいメロディには特別な思い出が詰まっているようです。

3. 「モルダウ(わが祖国より)」作曲:Friedrich Smetana

第1話で4人が「ノクターン」で初めて演奏したのがこの曲でした。

その後第5話でも演奏されていたり、「アヴェ・マリア」とともにカルテットを象徴する1曲です。

第9話では、真紀が警察に向かう前に、「ノクターン」のステージで4人が演奏しています。

「これが4人の最後の演奏になるのでは…」という思いと、それでも真紀が戻ってくることを信じる思いが入り混じっているような…胸に迫る演奏でした。

任意同行を求められ、「もうおしまいです。お世話になりました。」と全てに終止符を打とうとする真紀にすずめが語りかけた言葉。

「真紀さんは奏者でしょ?音楽は戻らないよ。前に進むだけだよ。」

心に残る名言でした。

次回はいよいよ最終回!

真紀の失踪の真相は?カルテットの行方は?そして4人の恋はどうなる…?

カルテット「ドーナツホール」が一体どんな未来に進んでいくのか、結末に目が離せません!

というわけで、次回のレポートもぜひお楽しみに♪

TBS火曜ドラマ「カルテット」
http://www.tbs.co.jp/quartet2017/

EYS音楽教室 チェロコース 

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MUSIC LESSON LAB
投稿者
1984年生まれのフリーライター。 信州安曇野出身・東京多摩地区在住。 レゲエユニット「KaRaLi(カラリ)」でミュージシャンとしても活動中。