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JUN,2020
JUN,2020

三線で島唄/THE BOOMを演奏|弾き方・ポイントを現役音楽講師が解説!

琉球の歴史と共に歩んできた沖縄三線。その昔、中国は福建省で生まれた「三弦」という楽器が由来となって「三線」が生まれたと言われています。その音色は、沖縄の豊かな自然や温かい人々を想起させ、沖縄のみならず全国規模で親しまれている楽器の一つです。

沖縄旅行などを通じて沖縄三線と出会い実際に楽器を始められる方も多く、老若男女問わず楽しめる楽器として人気です。

今回はそんな沖縄三線の魅力に惹かれ演奏を楽しまれている方に向けて、沖縄三線で演奏されるポップス曲であるTHE BOOMの「島唄」を中心に、演奏方法や演奏時のポイントを解説していきたいと思います。

“THE BOOM”の”島唄”とは

THE BOOMは1986年に結成された日本の4人組バンドです。ロック・ミュージックのみならず、沖縄民謡や演歌、フォーク、スカやブラジル音楽など様々なジャンルの音楽を取り入れた独自の世界観をもったバンドです。

島唄は1992年に発表された楽曲であり、翌年1993年には150万枚以上の売り上げる大ヒットに、そして紅白歌合戦への出場やレコード大賞でも「ベストソング賞」を受賞するなど歴史に残る曲の一つです。

楽曲の特徴

そもそも島唄は、反戦の歌であり、作曲者でバンドのボーカルである宮沢和史がひめゆり学徒隊に入っていたという老婆に出会い、想像絶する沖縄の戦争時の悲劇を聞いたのがきっかけだったとのことです。楽曲がリリースされてしばらくは、「沖縄以外の人が島唄を」ということに対しての批判も多かったようですが、一方でこの曲がキッカケで三線を演奏したいという沖縄の若者が増えたこともあり、楽曲のリリースが至るところで影響を及ぼしていることがわかります。

沖縄三線のフレーズやリズムについて

楽曲自体が、本土の人間には馴染みが少ない琉球音階が絶妙に取り入れられているため、三線を弾くだけで沖縄にいるような感覚を覚えることができると思います。また歌のメロディーも独特であり、ポップス曲とは違う唄三線の魅力を感じることができるでしょう。もともと三線ポップス曲に興味を持って楽器をはじめた方は、島唄を経て沖縄民謡に入っていく方も多いそうです。

”島唄”の弾き方を解説した演奏動画をチェック

今回の解説動画用の工工四も適宜ご利用くださいませ。

イントロの演奏ポイントを解説

解説動画用の曲アレンジでは、「工中〜」というアウフタクトと呼ばれる入り方をしています。「アウフタクト」とは、曲が一拍目以外から入ることを意味します。例えば「ワンツーサンハイ」というカウントで入る時は、小節の始まりからはいることになりますが、「ワンツー」のあとの「サンハイ」の箇所で何らかしらのフレーズを演奏して入る場合はアウフタクトになります。譜面上、書かれている漢字が多いため、ハードル高そうと思われるかもしれません。楽曲の特徴や雰囲気を掴むために、テンポをスローにして一つひとつの音をしっかり演奏してみるように練習すると良いでしょう。また、押さえる場所については微妙にずれることによる味わいも、民謡の特徴です。いろんな方が演奏している島唄を聞いてみるのも新しい発見に繋がります。

Aメロの演奏ポイントを解説

唄が入ってくる箇所からAメロです。「中」「尺」や「六」「七」などの、中指と小指を押していく連続したフレーズが出てきますので、押さえる場所がずれないように意識しましょう。解説動画では「中」を中指で押さえたまま「尺」を小指で押さえてますが、指の長さや関節のやわらかさはひとそれぞれです。無理ないように押さえやすい方法を模索しながら練習していきましょう。

Bメロの演奏ポイントを解説

ここでは「乙」が出てきます。「乙」は人差し指で押さえる場所ですね。押さえる場所がずれないように、慣れるまでは押さえている指を目視しながら練習をしていきましょう。

Cメロの演奏ポイントを解説

所謂サビの箇所です。唄のメロディーと同様に、高い音域で演奏する箇所になります。今回の解説動画では「八」という場所を使ったフレーズになっています。三線の弦のチューニングを「C F C」で合わせていた場合は「八」の音は「G」の音になります。「八」の場所は、小指を思い切り広げて押さえる方法と、左手のポジションを移動して押さえる方法があります。解説動画では、ポジション移動の説明をしていますが、この辺りの指使いは自分が弾きやすい方法を選択していただくのが最良かと思います。

いずれにせよ、スムーズな演奏をするためにどのような身体の使い方をすれば良いのかを考えていく必要があります。ご自宅で練習する場合は、鏡の前で練習したり、演奏風景を録画して見返してみたり、などの工夫をすることで上達していけるでしょう。

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今回の解説動画はいかがでしたでしょうか?少しハードルが高い曲でも、分解してコツコツと練習をしていけば弾けるようになれる期待が持てたのなら幸いです。楽器上達は独学でも出来ないことはありませんが、やはりマンツーマンでレッスンをしていくほうがあっという間です、

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今回の課題曲である「島唄」も、EYS音楽教室にて、もっと掘り下げたレクチャーを受けることができます。ご興味がありましたら、まずは無料の体験レッスンに申し込んでみましょう。

最後に

今回はTHE BOOMの「島唄」の弾き方について解説いたしました。

楽器の上達で大事なことは「焦らないこと」と「楽しむこと」だと思います。弾けるようになるためには相応の時間は掛かるものです。弾けるようにならない、と落ち込んでしまうより、どうしたら楽しんで楽器演奏ができるかにフォーカスするほうが心も健全に音楽を楽しんでいけるでしょう。

音楽と楽器が常にあなたのそばにありますように。

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MUSIC LESSON LAB
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