もくじ
子どもの頃習っていたピアノの先生。
「先生が怖かった（厳しかった）」って言う人、結構いると思います。
タラリーラ～ラ～ × × ←間違える
タラリーラ～ラ～ × × ←間違える
何度弾いても、間違える。
「何でできないのっ」バーン！（鍵盤を叩く）
と、ヒステリックに怒るのがお約束。
練習してきていないのがバレちゃう恐怖と、弾き間違えちゃう二つの恐怖を味わいながら、
「先生のヒステリック」という“第三の恐怖”を味わうのでした。
（ちゃんと練習してくればいいだけの話ですが、、、）
もうあんなレッスンはこりごり。
では、生徒に人気の先生って、どんな先生？
それを知るなら直接聞いてしまうのが早いと、現在音楽業界で活躍しているお二人に聞いてみちゃいました。
まずは、お二人の紹介から。
音楽講師：吉田
指導7年目、某音楽教室で活躍する人気講師。主にピアノを指導。
予約するのが大変！と評判の人気ぶり。多忙な毎日を送っています。
作曲家：佐藤
ゲームやアニメ等の音楽制作など作曲の分野で活躍中。
学生の頃、近所の子どもにピアノを教え、某音楽教室で子どもに指導していたことがある。
――さて、子ども時代の “苦～いレッスン経験” を持っている人が多いような気がしますが？
吉田：あぁ、いましたね。気分屋なところがあって、機嫌が悪いときに当たっちゃうと最悪。間違えると大きな声を張り上げる…
佐藤：あー、そういう話は僕も結構聞くなぁ。珍しくないですよね。先生が怖いからレッスンやめた人も少なくない。僕は、今まで１回も変な先生に当たったことないんです。
――えー！１回も？？
佐藤：はい。子どもの頃から、大学までずーっといい先生ばかりで、ハズレ無し。だから音楽が楽しくて楽しくて、受験の時もレッスンをやめなかったんです。こんなに楽しいものをやめていく友達が当時は正直まったく理解できませんでした。
――それは幸せですね。そんなに良い先生に続けて会えるなんて。吉田さんは、現在先生をしていますが、鍵盤バーン！とかするタイプですか？
吉田：いやいや、そんな激情タイプに見えないでしょう。
――はい。えーっと、吉田さんは、「優しいひつじ」に見えます。
吉田：優しいひつじって･･･（失笑）まぁ、いいですけど。
吉田：僕がよく言うのは、音楽の先生は生徒さんにとって“お医者さん であるべきだ”ということです。
――お医者さんですかー。
吉田：はい、つまり生徒一人ひとりに合ったレッスンをしなくちゃいけないということ。音楽を教えるには、お医者さんがするように、一人ひとりに合った処方箋（＝練習の仕方や、音楽との付き合い方）を出してあげないと、その人の音楽は決して良い方向へは向かわないんです。
――なるほど。
吉田：例えば、「この人にはこういう練習がいいな」とか、「この人はこういう音楽が好きなんじゃないかな」とか。生徒さんは身体のつくりも違えば性別も違う、性格だって様々です。だから、その一人ひとりに合うスタイルで、レッスンを組み立てていくことが絶対に必要で、それを僕は一番大切なことだと思っています。
佐藤：お医者さんとは、面白い表現だなー！確かに苦手な部分は生徒一人ひとり違うし、その人に合った教え方をしなければ上達しないですね。お腹痛くて病院へ行って頭痛薬もらっても意味ないですからね（笑）
吉田：そうそう、眼科で「目が見えにくい」って言ったら、「じゃ僕のメガネかけてみて、よく見えるでしょう」って言われても、あなたと先生じゃ違うでしょう！って当たり前のことなのに、音楽の講師はやってしまっている。
「自分がやってきた練習方法なら上達する」「私がやってきたんだから、あなたもできるでしょう」って・・・。
佐藤：上達するわけない（笑）
吉田：そう。自分と生徒は同じじゃないのに。
――確かに生徒一人ひとりにあったレッスンをしてくれたら嬉しいけれど･･･。でも、先生は大変では？
吉田：そうです。そもそも「教える」って本当に大変で、ものすごいエネルギーを使うんです。逆に手を抜こうと思えば、いくらでも抜けちゃう。レッスンを型にはめちゃって、まずは基礎練習30分やったら曲を弾いて終わり･･･みたいな。そんなのつまらないでしょう。やはり、一人ひとりに合わせたレッスンを行わないといけないんです。
――じゃ、どんなレッスンが良いのかな？ 次回はレッスンの内容について教えてください！
※このお話は、「東京・銀座」で聞きました。
ヤマハ大人の音楽レッスン ミュージックアベニュー銀座
東京都中央区銀座7-9-14 03-3571-4094
EYS音楽教室 銀座スタジオ
東京都中央区銀座2-2-2ヒューリック西銀座ビル3F 0120-978-900
ヤマノミュージックサロン銀座
東京都中央区銀座2-16-7恒産第一ビル 1F 03-3543-7011
ノアミュージックスクール銀座店
東京都中央区銀座3-9-2銀座ノアビル2-5F 03-3524-2011
→ 大切なのは、音を奏でる前のコミュニケーション ～レッスンの流儀～（後編）に続く
