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ヴァイオリンで【カノン/パッヘルベル】の演奏方法を解説

【カノン/パッヘルベル】とは

パッヘルベルのカノンは数多あるクラシックの中でも最も有名な曲の一つですね。詳しく作曲された時期は明確ではないのですが、最も古い譜面は1680年代の譜面だそうです。とてもポピュラーなこのナンバーですが、1680年代からずっと人気だったわけではなさそうです。諸説ありそうですが1968年頃からヨーロッパやアメリカのバンドが「カノン進行」を元に(カノンのカバー演奏に近い)曲を制作した所ヒット(彼らが「パッヘルベルのカノン」を知っていてモチーフにしたかは不明)そして、その後にヒットを知ったロンドンのオーケストラがしっかり録音したのが1960、70年代だそうです。元々クラシックだった曲をロックにアレンジしたものがヒットし、それをクラシックレコードとして再録音したという経緯は非常に面白いですね。

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実際に【カノン/パッヘルベル】を演奏してみました。

1stメロディーのポイントを解説

カノンはフレーズがどんどんと細かい音符になっていきます。まずは出だしのいわゆる「カノン進行」と呼ばれる4分音符ですね。そもそもカノンでは明確なテンポ(曲の速さ)は明記されていないのですが、だいたい4分音符♩=60のテンポで演奏される事が多いです。このテンポ60はとてもゆっくりです。なので弓の元から先までたっぷりと使ってあげましょう。この時に、弓をしっかり安定させてあげないと音がよろけてしまいます。ロングトーンを弾くのはヴァイオリンの技術でも実は簡単ではありません。弓をしっかり安定させるにはリラックスしつつも均等に圧力をかけてあげないといけません。特に、弓先に行くと圧が減ってしまいがちになるのでしっかりと右手の人差し指で弓先まで圧をキープしてあげて下さい。

2ndメロディーのポイントを解説

2つ目のメロディーは間を取るバランサー的な役割です。と、言いますのもこのカノンは3つのヴァイオリンでアンサンブルをする曲でもあります。つまり、先程1stメロディーを弾いた後はまた違う演奏者が1stメロディーを弾く事になります。逆に、2番奏者として演奏者として演奏していた場合は右からもっと細かい音符、左からはゆっくりな音符が聞こえてきます。

アンサンブル演奏をしている以上、全員がバラバラな演奏をしてしまうワケにもいきませんし、かといってそれぞれがテンポ通りに演奏すれば確実!という事ではないのがアンサンブル演奏の難しい所でもあり、面白い所でもあるんですね。特に2ndヴァイオリンは1stと3rdのとりもち役になる事が多いのでお互いの音をよく聞いて上手く間を縫ってあげるように弾くのがポイントです。アンサンブル演奏に於いて最も重要なのは自分の演奏に集中する事ではなく、互いの演奏をしっかり聞いてあげる事に他なりません。なので、2ndメロディーは微妙に音の長さを調整しつつ弾いてあげる事ができれば素晴らしいですね!

テーマのポイントを解説

「カノン」と言われて思いつくのがここのメロディーではないでしょうか。ここのフレーズで大事なのが「スラー」と「移弦」になります。まず、譜面上ではスラーがワンフレーズ丸ごと繋がっている譜面が多いかと思いますが、あまりそこに固執しなくても大丈夫です。ヴァイオリンは「弓」という楽器がある特性上【音と音の繋がり】がとても魅力的な楽器になります。スラーはこの繋がりを最大限に引き出す為のアーティキュレーションなのですが、繋げたいからと言ってたくさんの音を繋げれば良いというものではありません。大事なのは余裕を持って弾く事にあります。なので、筆者は8つの音符をまとめてスラーで弾くよりも4つずつに分けて弾く事が多いです。4つのスラーでも十分まとまりは良いので無理をせずにスムーズに弾いてあげる事を意識しましょう。

次に、移弦の問題になってくるのですが移弦も基本的な動作を忘れないようにしましょう。ヴァイオリンは慣れてくると焦るあまり移弦しながら弓を動かしてしまいがちになります。そこで、初心に戻り一度【止まってから動かす】事を今一度振り返ってみて下さい。テンポがゆっくりとはいえ、音数が多いのは事実ですので音が濁ったり被ったりしてしまうと殆ど右手の弓の動かし方が問題になっている事が多いので上手くいかないと思ったら一つ一つ動きを見直してトライしてみましょう。

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最後に

いかがでしたでしょうか?今回は「パッヘルベルのカノン」について執筆させていただきました。筆者も何度も演奏した名曲でもあり、クラシックながらポップやロックにも多大な影響を与えたのは後にも先にもこの曲のみではないでしょうか。また、これだけ複雑な音符を擁しているにも関わらず2小節ズラすだけでアンサンブルが出来てしまうというまるで魔法のような仕組みにも脱帽ですね。アンサンブルする事によって一つ一つのメロディーがより引き立つようになるので、1人では勿論の事ぜひ3人でアンサンブルしてみて下さいね。