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JUN,2020
JUN,2020

ベースでJust The Two of Us/Grover Washington Jr.を演奏|弾き方・ポイントを現役音楽講師が解説!

アンサンブルの中で重要な役割を担うベース。「楽曲のボトムを支える」「コードのルートを支える」など縁の下の力持ちとしての役割は、実際に演奏をしてみるとその魅力に取り憑かれる人も多いでしょう。

さて、世の中にはいろんなジャンルの音楽が存在します。ロックやポップス、クラシックやジャズ、挙げればキリがありません。人の数だけ音楽は存在し、人の数だけ趣味趣向が存在します。また人の趣味趣向や価値観は一定に留まるものでは無く移ろいでゆくものでもあります。

今回はエレキベースを始められた方が「こんな曲弾けるようになりたい」というリクエストの中で、曲としては有名だが、弾けるようになりたいという声は稀な曲を題材に、演奏解説をしていきたいと思います。

“Grover Washington Jr.”の”Just The Two Of Us”とは

Grover Washington Jr.(グローヴァー・ワシントン・ジュニア)は、ジャズフュージョン系のサックスプレイヤーです。

「Just The Two Of Us」は、Grover Washington Jr.が1980年に発表したアルバム「Winelight」の中に収録されていたシングル曲です。この曲は歌手のビル・ウィザーズが歌っています。

楽曲の特徴

スムース・ジャズというジャンルの確立を担った楽曲の一つであり、スローもしくはミディアムテンポのメロウな曲調が特徴の楽曲です。

ベースフレーズやリズムについて

原曲のベーシストはマーカスミラーが演奏しています。マーカスミラーはスラップ奏法で多くのベーシストに多大な影響を与えた、今も第一線で活躍するベーシストです。

”Just The Two Of Us”の弾き方を解説した演奏動画をチェック

※こちらの譜面もご利用くださいませ。

イントロの演奏ポイントを解説

解説動画のDEMO演奏では、ちょっと細かいことをやり過ぎてしまいました(申し訳ないです)。4小節お休みしたあとからベースが入ります。譜面上のフレーズは、6フレット目を2拍、そして5フレット目と9フレット目をそれぞれ1拍ずつというシンプルなフレーズです。で、動画上で何をやっているか、と言いますと、動画上では「ハンマリング・オン」という奏法を行っています。「ハンマリング・オン」とは、この言葉をイメージするとわかりやすいのですが、ハンマーでオンする、要するに指をハンマーに見立てて、弦を叩く(弦に指を落とす?)という技です。実際に楽器を持ってやってみてください。右指でピッキングせずとも、左指で弦をしっかり叩いてみると音が出るかと思います。こういうちょっとした技も追々使えるようになると楽しくなってきますね。

Aメロの演奏ポイントを解説

イントロのパートと同じコード進行ですが、ベースのフレーズはイントロのフレーズのオクターブ下の音を使っています。音域的にベースが土台を支える役割にまわる箇所ですね。また、シンプルなフレーズだからこそ考えたいのですが、楽器のどの場所つかって音を出すか、ということです。例えば「C(ド)」という音は、ベースの3弦3フレット目にあります。同じ音程の「C(ド)」は4弦の8フレット目にもあります。このように同じ音がいくつかの場所に存在しています。Aメロの1小節目、TAB譜でいうと「4→3、7」というように全て3弦だけで演奏できるように書かれていますが、3弦の4フレット目から3弦の3フレット目の「C」のあとを、3弦の7フレット目ではなく、2弦の2フレット目を弾くという選択肢もある、ということです。そしてこれは何が正しいという客観的な答えは無く、自分自身が明確な理由を持って何を選択するのか、にかかっています。フレーズ演奏に慣れてきたら、同じフレーズでの違う弾き方にもチャレンジしてみましょう。

Bメロの演奏ポイントを解説

ここはベースのフレーズが少しタイトになる箇所ですね。Demo動画ではリズムは譜面どおりですがオクターブの音を使って演奏しているので参考にしてみてください。原曲に近いフレーズ、かと思います。そしてここの最大のポイントは動画でも解説している「チキチパッ」って箇所です(文章化が難しい)。音を切る際は左手の押さえている指を離すミュートをするわけですが、このミュートが早くなったり遅くなったりしないようにコツコツと練習が必要ですね。サビの箇所も原曲も同様にベースフレーズが割と目立つ箇所になりますので、しっかりと練習をしていきましょう。

Cメロの演奏ポイントを解説

ここの箇所は、左指で押さえる箇所が1個ずつ移動していく箇所ですね。クロマチック(半音)進行などと言ったりします。はじめのうちは機械のように押さえれば良いと思いますが、慣れてきたら、こういうシンプルなフレーズにこそ気持ちを込めて演奏できるようになりたいですね。

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今回の解説動画はいかがでしたでしょうか?少しハードルが高い曲でも、分解してコツコツと練習をしていけば弾けるようになれる期待が持てたのなら幸いです。楽器上達は独学でも出来ないことはありませんが、やはりマンツーマンでレッスンをしていくほうがあっという間です、

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今回の課題曲である「Just The Two Of Us」も、EYS音楽教室にて、もっと掘り下げたレクチャーを受けることができます。ご興味がありましたら、まずは無料の体験レッスンに申し込んでみましょう。

最後に

今回はGrover Washington Jr.の「Just The Two Of Us」の弾き方について解説いたしました。

楽器の上達で大事なことは「焦らないこと」と「楽しむこと」だと思います。弾けるようになるためには相応の時間は掛かるものです。弾けるようにならない、と落ち込んでしまうより、どうしたら楽しんで楽器演奏ができるかにフォーカスするほうが心も健全に音楽を楽しんでいけるでしょう。

音楽と楽器が常にあなたのそばにありますように。

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MUSIC LESSON LAB
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