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JUN,2020
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三線で島人ぬ宝/BEGINを演奏|弾き方・ポイントを現役音楽講師が解説!

琉球の歴史と共に歩んできた沖縄三線。その昔、中国は福建省で生まれた「三弦」という楽器が由来となって「三線(さんしん)」が生まれたと言われています。その音色は、沖縄の豊かな自然や温かい人々を想起させ、沖縄のみならず全国規模で親しまれている楽器の一つです。

沖縄旅行などを通じて沖縄三線と出会い実際に楽器を始められる方も多く、老若男女問わず楽しめる楽器として人気です。

今回はそんな沖縄三線の魅力に惹かれ演奏を楽しまれている方に向けて、沖縄三線で演奏されるポップス曲を中心に、演奏方法や演奏時のポイントを解説していきたいと思います。

“BEGIN”の”島人ぬ宝”とは

BEGIN(ビギン)は沖縄県石垣市出身の3人のメンバーによる日本のバンドです。「イカ天」と呼ばれる日本のオーディション番組への出演がキッカケとなり以降人々の心にのこる多くの名曲を生み出すことになったそうです。メンバーは比嘉栄昇(ボーカル、ギター)、島袋優(ギター、コーラス)、上地等(キーボード、コーラス)の3名です。

島人ぬ宝の特徴

島人ぬ宝は2002年5月に発売された、BEGINの23枚目のシングル曲です。ボーカルの比嘉栄昇が、同級生である中学校の担任の教師に依頼をして、生徒たちに島への思いを書いてもらった内容が歌詞の参考となっているそうです。またエイサーと呼ばれる沖縄の伝統芸能の踊りの曲としても使われていることでも有名です。

沖縄三線のフレーズやリズムについて

イントロから沖縄三線のカラっとした音色が響きます。フレーズはこの曲の雰囲気を印象付ける、記憶に残りやすいフレーズとなっていることが特徴です。三線と歌がまるで会話をしているようで、良いバランスで挿入されています。

”島人ぬ宝”の弾き方を解説した演奏動画をチェック

今回の解説動画用の工工四も適宜ご利用くださいませ。

イントロの演奏ポイントを解説

早速イントロから演奏の解説をしていきます。イントロのフレーズは「工○中六」※○は空白 というフレーズですが、この「中」と「六」という場所は基本的には中指で押さえる場所になります。三線は、楽器を構えた状態から左手の人差し指で「乙」「上」「五」という場所を押さえ、中指は「老」「中」「六」を押さえ、薬指は使わず、小指で「七」「尺」を押さえます。薬指を使う奏者や使う時もありますが、はじめのうちは使わない指使いになれていくと良いかと思います。そして、「中」と「六」はいずれも同じ中指を使いますが、「中」と「六」を交互に演奏する際は押さえ直すようにしましょう。これは動画を見ながら練習をしていただくと良いかと思います。

Aメロの演奏ポイントを解説

原曲では、Aメロから歌が入ってきます。歌が入ってきますので三線の音量は少し控えめにしたいところですね。バチで音量をコントロールするのは意外と難しいので、はじめのうちは頭の中で「歌が入ってきたぞ、三線は少し音量落とそう」とイメージすると良いでしょう。イメージするだけでも、出てくる音量は変わってきます。そしてこのAメロは「七」「五」という勘所も出てきます。「七」は小指で、そして「五」は人差し指で押さえる場所ですが、お互いに距離が離れていますので、押さえるべき場所をしっかり押さえるように、はじめは勘所シールなどを目視しながら慣れていくと良いでしょう。唄いながら演奏をする場合は、メロディーに引っ張れてしまうこともあります。唄も三線も、それぞれが頭の中で独立できれば良いのですが、そのためにはどちらか一方を無意識でできるようにしていきましょう。「唄から覚えるべきだ」とか「三線からやったほうが良い」とか諸説ありますが、自分自身に合った覚え方を導入していくことが楽器上達の近道だと思います。

Bメロの演奏ポイントを解説

サビに入るまえの溜めるパートでしょう。三線のフレーズとしては「上○上○」「中○中○」というように、弾いて休んで弾いて休んで、というフレーズなので演奏しやすい箇所かと思います。シンプルなフレーズこそ、テンポが早くならないように、そして遅くなり過ぎないように練習していくと良いかもしれません。また三線のフレーズはシンプルなので、このパートで唄を入れてみる練習をすると良いでしょう。

サビの演奏ポイントを解説

いよいよサビです。このパートは、フレーズこそイントロと同じ「工○中六」が使われていますので一見取り組みやすいのですが、唄を入れてみると難易度が急激に上がります。唄と三線と、別々で練習していきましょう。また曲の中で一番盛り上がる箇所でもあります。特に「七」という、この曲の中で一番高い音が出てくる箇所は音程がずれないようにしっかりと押さえられると良いですね。

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今回の解説動画はいかがでしたでしょうか?少しハードルが高い曲でも、分解してコツコツと練習をしていけば弾けるようになれる期待が持てたのなら幸いです。楽器上達は独学でも出来ないことはありませんが、やはりマンツーマンでレッスンをしていくほうがあっという間です、

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今回の課題曲である「島人ぬ宝」も、EYS音楽教室にて、もっと掘り下げたレクチャーを受けることができます。ご興味がありましたら、まずは無料の体験レッスンに申し込んでみましょう。

最後に

今回はBEGINの「島人ぬ宝」の弾き方について解説いたしました。

楽器の上達で大事なことは「焦らないこと」と「楽しむこと」だと思います。弾けるようになるためには相応の時間は掛かるものです。弾けるようにならない、と落ち込んでしまうより、どうしたら楽しんで楽器演奏ができるかにフォーカスするほうが心も健全に音楽を楽しんでいけるでしょう。

音楽と楽器が常にあなたのそばにありますように。

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