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SEP,2021
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某バスケ漫画に学ぶ!ドラム初心者のための3つのおこもり練習

投稿者 :沼田翼

こんにちは。日々、ドラムを楽しんで演奏されていますか?

このご時世になり中々スタジオに行きにくい日があったり、そもそもお家でどうやって練習すればいいのか、、、という悩みをお持ちの方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、ドラムの基礎的なトレーニングを自宅でもできるよう某国民的人気バスケ漫画の名言になぞらえてレクチャーしていきたいと思います。

①リバウンドを制する者はドラムを制す

まずは、“リバウンド”です。私は普段のレッスン時にもドラムのプレーをバスケットボールに例えてお話をしていきます。

そもそもドラムという楽器は大きな勘違いをされている楽器だと思います。私自身も友人とお話ししている時に「ドラムって力つきそうだようね」とか「大変そうだよね」「疲れそう」などといった言葉をよく頂きます。コレは、演奏している人間にしか解らないことですが実はドラムは力=筋力を必要とすることはほとんどありません。逆に楽器の中で一番と言って良いほど演奏が楽な楽器だと私は思っています。

なぜならば、ドラムはスティックで打面を叩くと“跳ね返って”きますよね。

この跳ね返ってくる=リバウンドという動きがドラムの演奏を楽にしているのです。

例えばヴァイオリンは弓を自分の力で上下に動かさないと音が出ません。

吹奏楽器も、一回一回息を吸わないと音が出ないですよね。でもドラムはスティックが跳ね返ってくるのでその返ってくる力を次の動作に活かすことができるんです。

このリバウンドを活かさない手はないですよね。自分の力でスティックを振り上げなくてもリバウンドで跳ね返ってきてくれるんですから。

なので、この“リバウンドを制する者はドラムを制する”という見出しにさせて頂きました。

では、具体的にどうすればリバウンドを制することができるのでしょうか?答えは、”スティックの動きを止めない”ことにあります。

ドラムを始めたての方は大抵スティックを握りっぱなしで演奏することが多いですよね。コレだとスティックが打面に当たった時点でスティックの動きが止まってしまいます。

では、そうならないたまにはどうすれば良いでしょうか?スティックを握っているのは指です。

この指を上手く使うことがスティックの動きを止めない重要な技術になってきます。

具体的にドラムを演奏する時にスティックがどのような動きをしているのかを検証してみると、ハの字に構えた所から手首を上げて(この時にスティックの先端が先に上がらないことが大事)からスティック全体が上がります。

ここからスティックを腕の重さと共に”落とす”ことが大事になってきます。

さて、質問です。人間の片腕はどれくらいの重さがあるでしょうか?

ヒントは皆さんが普段毎日食べている物をスーパーで買った時に一番重いと思うモノ……、そう。お米です。

人間の片腕はお米5kg程度の重さがあります。

お米5kgを落とすと相当な衝撃がありますよね。

人間は普段筋肉によってこの重量を制御しているので腕が重く感じることはありませんが、脱力した(いわゆる筋肉で制御していない状態)だとかなりの重さがあると思います。

この重さを活かしてスティックを落として発音し、発音した瞬間にスティックをキャッチしたり、そのまま振り上げた位置まで跳ね返らせたりのリバウンドをコントロールしているのでスティックを“握る”という瞬間的な動作以外は筋力を使うことはほとんどないのです。

なので叩く時に“力で叩く”のではなく、リバウンドを短くしたり長くしたりしてコントロール(制御)して演奏をしているのです。ここでお勧めしたお家でのお籠り練習ですが、よくある練習パッドだけでなく分厚い雑誌やクッション(喧嘩にならなければ笑)など物によってリバウンドが得られるものと得られないものを色々と叩いてみましょう。この時にどれくらいスティックを動かせば理想的なリバウンド感になるのかが自然と身に付きます。

ちなみに筆者は高校生くらいの時に膝の上を叩いて練習をしていた所、「アザができて勘違いされそうだから」という理由で膝につけるコンパクトな練習パッドを買ってもらいました。

②左手は落とすだけ…

私はドラムを演奏する際に最も大事なのは身体を“コントロール”できているかどうかだと思っております。

写真:落とすだけで小さな音を出すタップストローク

(写真:落とすだけで小さな音を出すタップストローク)

この際に大事なのが、スティックを“落とす”だけでドラムは音が鳴るということを意識できるかどうかだと思います。

叩き方については上の章でお話ししたので、この章では“小さい音”のコントロールについてお話ししていこうかと思います。

ドラムは大きい音を出すことはさほど難しくはありません。

ただ、どの楽器もそうかもしれませんが、小さい音をしっかり出すことが難しいものなのです。ことドラムにおいてはスティックのコントロールがしっかりできていないと、とても困難になります。

そもそもドラムの音量コントロールはどうやってしているでしょうか?力の入れ具合?違うんです。

大事なのはスティックの“振り幅”になります。大きな音を出したい時は自分の目線の高さまでスティックを振り上げて、小さい音の時は逆に振り上げてはいけません。

理想的なのは打面から2cm程度の高さまでしか振り上げないで、“落とす”だけで十分なのです。

これがテイクバックを十分取る“フルストローク”とテイクバックを最小限に抑える“タップストローク”の違いですね。

ドラムはどうしても“叩く”という印象が強い為にスティックを振り上げたくなってしまいますが、ここで“落とす”というイメージがしっかり付けられれば欲しい音量に対して必要なテイクバック距離が解ってくるかと思います。

十分な音量を確保できる所までテイクバックしたフルストロークの構え

(写真:十分な音量を確保できる所までテイクバックしたフルストロークの構え)

上手なドラマーはこの音量差に対するテイクバックが適宜取れているので動きが滑らかに見えたり、緩急があるように見えるのです。

特に、タップストロークを“落とす”だけのコントロールができると非常に様々な演奏が可能になり表現の幅が広がります。

ここでお勧めしたいお籠りトレーニングですが、練習パッドや何かしら叩くものの上でタップストローク(スティックの振り幅を2cmに制限)した状態で左右の動きや音量をイーブンに小さくプレーするトレーニングをしてみましょう。

この動きは自ずと腕の各関節を自由にしてくれます。小さい音量での16分音符が叩けるようになれば大きい音を出すのは難しくはないので、ぜひ意識してみて下さい。

また、“落とす”イメージを持つ為のトレーニングですが、スティックを持った手首を反対の手で上に持ち上げます。

この際、スティックを持った手は脱力させることが大事です。

そのまま脱力した腕をそのまま”落とし”ます。

すると今度は、肘→手首→指→最後にスティックの先が落ちてくる形になるので是非その振り方を意識してフォームチェックしてみて下さい。

③16分音符こそドラムの活きる道

なぜ、16分音符がドラムにおいて重要な役割になるかをお話しします。この方法論にたどり着いたのは、よく「このフレーズはどっちの手で叩けば良いんですか?」と相談されることが多かったからです。

さて、ドラムには厳格なルールは特にありません。

勿論、どの楽器をどちらの手で叩かなければならないということもです。極論ハイハットは右手で叩くというルールもありません。

左利きのプレイヤーは左手でハイハットを叩き、右手でスネアドラムを叩く“オープンハンド奏法”という演奏方法を取っております。

写真:左:ハイハットを左手で叩くオープンハンド奏法 / 右:ハイハットを右手で叩くクロスハンド奏法

ただ、こっちの手で叩いた方が“演奏時の身体が楽”であったり“次のフレーズが叩きやすい”等の理由がある為に叩く方の手を決めることはあります。その手順を作る為に必要なのが16分音符なんです。

余程に難しい曲を演奏しない限りは音楽を演奏する上で一番細かい音符は16分音符になります。

上の章でも申しましたが、基礎練習として16分音符を右手と左手交互に練習をするかと思います。

全ての音符は16分音符まで細かくすることができます。

4分音符なら16分音符4つ、8分音符なら16分音符2つに割れますよね。

よくある質問が「タタッタ」と叩くような音符。

この音符を特に手順を気にせずに叩こうとすると「右左・右」 と叩いてしまうことが多いと思います。

しかし、右利きドラマーの場合最初のフレーズは殆ど右手からスタートしますよね。その場合、いかに右手を楽にして叩き始められるかが演奏する上でとても大事になってきます。

上記の「タタッタ」フレーズの場合は「右左・左」と叩くのが正解です。ポイントは休符で表記される小さい“ッ”の所ですね。

休符も音符の一つであることは変わりません。

なので「タタッタ」のフレーズが休符も含めて“全て16分音符だったら?”というように考えてみると解りやすいかもしれません。

そうすると、小さい“ッ”の所で右手を叩くことになりますが、叩かずに空振りするイメージです。

このように、実際には音の出ない音符でも空振りするように振ると手順がゴチャゴチャせずに右手からスタートすることができて演奏がとても楽になります。

なので、どちらの手で叩けば良いのか解らなくなってしまったり悩んでしまった時は「16分音符で割って考えるとどっちだろう?」と考えると良いですね。

ここでお勧めしたいお籠りトレーニングは、少し座学的になってしまいますが、悩んでいるフレーズの上に手順を記入してみることです。この時に休符の時にも手順を書くことによってエアドラムのイメージトレーニングが掴めてきます。

いかがでしたか?なかなかお家でドラムのトレーニングをすることは難しいかもしれませんが、「今日はこういうトレーニングをしよう」と的を絞って取り組めばドラムセットが無くても十分にトレーニングは可能です。大事なのはイメージすること。皆さんのドラムライフがより充実しますように。

これからドラムを始めたい、もっと上手に叩けるようになりたい!という方は、まずはぜひ無料体験レッスンにお越しください。そして一緒に音楽を楽しみましょう。お待ちしております!

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MUSIC LESSON LAB
投稿者
音楽大学卒業/村上‘PONTA’秀一 氏に師事。めざましテレビ『超絶技巧選手権』への出演や、テレビドラマ/アニメの劇伴レコーディング、夏フェスへの出演、平昌オリンピック関係者懇親会や大田区政60周年記念式典でのパーティー/ブライダル演奏など、活動は多岐に渡る。さらに、バンドマスターとして、ホール規模のコンサートや、レコーディングのコーディネート業務も行なっている。 また、趣味の海外旅行をきっかけに、ボストン、バリ、ハワイ等でのセッション経験も多数。 Roland、EVANS、Pro-Mark各社よりサポートを受けるエンドース・プレイヤー。