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AUG,2017
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音楽を聴かせて育てた○○、食べ物はクラシックがお好き?

# 音楽ネタ

投稿者 :吹原紗矢佳

以前から、お酒や味噌を熟成させるときにクラシックを聴かせて作ったという商品が出回っています。

真偽のほどは眉唾(失礼!)な部分もありますが、実際においしくできあがったという声もあります。今回、改めて市場に出回っている「音楽を聴かせた○○」を集めてみました!

マルカワみそ『ヴィヴァルディみそ』

1914年創業のマルカワみそは、「国産・オーガニック・無添加」をコンセプトに、素材となる大豆や麹、仕込み水にもこだわっています。そんなマルカワみそが、好奇心から「お味噌に音楽を聴かせたらどうなるのだろう?」と思い、お味噌を音楽を聴かせて熟成させました。そこで生まれたのが『ヴィヴァルディみそ』。

音楽を聴かせたところでどうなの?! と思ってしまいましたが、やわらかな食感、香りの良い味噌で評判は上々。市販の味噌に比べると米麹が倍以上使われています。そのため米の甘みが存分に味わえ、味噌汁にするとまろやかさを十二分に感じることができます。

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金七商店『クラシック節』

金七商店は、鰹節のカビ付け工程中に、倉庫内でモーツァルトの曲を流しています。テレビ番組から着想を得て、カビがかつお節に与える効果の活性化を願いスタートした取り組みです。

知らない方は「鰹節にカビ?!」と驚いてしまいますが、納豆やチーズなど発酵食品はカビが働いて作られるように、カツオ節もカビ付け作業がとても大事なんだそう。

製造をスタートしてから製品になるまで、なんと半年もかかっているこの『クラシック節』。パッケージもオシャレで、この鰹節でお出汁をとって料理をすると、食べるのが楽しみになりそうですね♪

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寺田本家の日本酒

こちらは、前出2品とはちょっと趣向が違う昔から行われてきた「うた」にまつわるひと品です。

300年以上の歴史を持つ『寺田本家』。無農薬・無化学肥料で生産された米と蔵内の湧水で酒づくりを行う、千葉県香取市にある造り酒屋です。お酒づくりの主役は微生物。寺田本家では、微生物が元気に働いてくれる酒づくりを行っています。

酒母(しゅぼ)という酵母をつくる時は、酒母室に桶をずらっと並べて、蔵人が『もと摺り唄』という歌を唄いながら作業をします。歌いながらもと摺りを行うことで、蔵人の息も合い、ムラがなく、気持ちのこもったお酒に。琥珀色の無ろ過で自然な甘みとなめらかな口当たりが、とてもおいしいお酒づくりにひと役買っているのでしょう。

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寺田本家公式ホームページ

マルコメ『ロックをきかせた味噌汁』

あの大手味噌メーカーのマルコメが作った『ロックをきかせた味噌汁』。何だソレは……と思ってしまいますが、商品名そのままに、ロックを聴かせた「美麻高原蔵」の味噌を使用したカップ味噌汁なんです。

具材は、肉そぼろ・きのこ・ふ・キャベツを組み合わせ、カロリーも「69」kcalとロックな味噌汁。そして味噌に聴かせるロックを演奏しているのは、「味噌汁’s」のメンバー。実はこれ、RADWIMPSなのだとか…!? 残念ながら商品の販売は終了しているそうですが、ユニークなひと品ということでご紹介しました。

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モーツァルト野菜の会

兵庫県の南あわじ市で、土を有機肥料で育て、モーツァルトのピアノソナタを聴かせてレタスを作る「モーツァルト野菜の会」。発酵や微生物に関係する食品に音楽を聴かせると良さそうなのは想像がつきますが、野菜……? 実は関係あるそうです。

麦の生産方法をヒントに、植物ホルモンのエチレン生成を促すために、レタスの苗を1日に2回手で押さえつけていました。これで茎が太く、葉っぱがしっかりした苗になります。これと同じ効果が得られるのが、スピーカーによる空気の振動。大音量のピアノソナタを流すことで、手で撫でたときと同じ効果が認められたそうです。宝塚朝市、イングランドの丘での産直イベント、イカリスーパーで購入できます。

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モーツァルト野菜の会公式ホームページ

クラシックブドウ浜田農園

鹿児島県の大隅半島にある清流と森の街「錦江町田代」にある浜田農園。ブドウ、マンゴー、ブルーベリーを栽培しており、ブドウについては栽培販売・ブドウ狩り体験している本土最南端の場所なのだとか。

こちらでは、クラシックを聴かせて育てた『クラシックブドウ』『クラシックマンゴー』を販売しています。クラシックはブドウに聴かせるだけではなく、ブドウ狩りに来てくれたお客様を楽しませるという役割もあるようです。

さて、食べればその違いがわかる、あま~いブドウは、現在販売中。遠方にお住まいの方でも、直接お問い合わせいただければ発送は可能とのこと。農園でも販売中で、直営の農園レストランもおすすめですよ♪

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クラシックブドウ浜田農園公式ホームページ

いくつか商品をご紹介してきましたが、食べ物に音楽を聴かせたところで、どうなるの?と、まだいぶかしく思う方も多いでしょう。だけど、食べ物もいのち。いのちあるものは音楽で“喜び”に満ちあふれます。生産者の方々も、音楽を聴きながら大事につくり・育てることで、愛情たっぷりの商品になります。今回ご紹介したもの以外にも、音楽を聴かせてつくられたものはまだまだたくさんあります。この機会に、ぜひ試してみてくださいね。

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投稿者
関西出身で愛知県在住のフリーライター。3歳の頃から13年間続けたピアノはすっかり忘却のかなたで、今や弾けるのは猫踏んじゃったのみ。高校時代は吹奏楽部でトロンボーンを担当。